
GRヤリスとは?
GRヤリスは、「モータースポーツを起点としたもっといい車づくり」を通して生まれた、TGR(TOYOTA GAZOO Racing)の車づくりの象徴となるモデルです。ホットハッチ(ハッチバックのスポーツモデル)に分類されるジャンルのモデルとなっています。
モータースポーツ用の車両を市販化したGRヤリスは、ハイパワーな1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”を介して余すことなく四輪に伝達するパワーユニットを採用していることが特徴です。
2020年9月にデビューしたGRヤリス(前期型)では、最高出力200kw(272PS・馬力)、最大トルク370Nm(37.7kgm)を発生させます。
2024年1月に発表され、4月に発売された進化版GRヤリス(後期型)では、最高出力224kw(304PS・馬力)、最大トルク400Nm(40.8kgm)へ向上。前期型のデビューから4年も経たないうちに最高出力が24kW(32PS・馬力)、最大トルクが30Nm(3.1kgm)もアップしました。
また、2024年の進化版GRヤリスは、エンジン出力が向上しただけでなく、スポーツ走行用に最適化されたソフトウェアを採用した8速AT「GR-DAT」を追加設定。さらに、エクステリア・インテリアの変更も実施されています。

モデルチェンジに匹敵するほどの大幅な改良がされたGRヤリスは、“進化した”新型GRヤリスとして2024年4月から発売され、より多くの人がスポーツ走行を楽しめるモデルとなりました。
GRヤリスの馬力はどのくらい?世界水準の馬力で走りを楽しむ!

進化を続けるGRヤリスの馬力は、最高出力224kw(304PS・馬力)です。では、この304馬力がどれほど優れた数値なのか、同じエンジン排気量のモデルやホットハッチとして知られる人気モデルと比較してみましょう。
次の表は、最高出力(馬力)と車両重量とパワーウェイトレシオの一覧です。一覧表にあるパワーウェイトレシオとは、1馬力あたりの重量(出力荷重比)のことで、この数値が小さいほど動力性能が高いことを示します。パワーウェイトレシオの計算方法は、「車両重量÷馬力」です。
ホットハッチ(スポーツハッチ)の馬力比較一覧 |
モデル | エンジン | 最高出力(馬力) | 車両重量 | パワーウェイトレシオ |
GRヤリス | 1,618cc直列 3気筒インタークーラーターボ | 304馬力 | 1,280kg (GR-DATは1,300kg) | 4.21kg/馬力 (GR-DATは4.27kg/馬力) |
ルーテシアRS | 1,618cc直列 4気筒DOHC16バルブターボ | 220馬力 | 1,290kg | 5.86kg/馬力 |
スイフトスポーツ(ZC32) | 1,586cc 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | 136馬力 | 1,040kg (CVTは1,060kg) | 7.64kg/馬力 (CVTは7.79kg/馬力) |
ノートNISMO S | 1,597cc 水冷直列4気筒DOHC | 140馬力 | 1,080kg | 7.71kg/馬力 |
GRヤリスと同じエンジン排気量(1.6L)を搭載するホットハッチ(スポーツハッチ)の馬力を比べると、300馬力を超えるGRヤリスがいかに高出力エンジンなのかがわかるのではないでしょうか。
また、車両重量がルーテシアRSよりも重い「GR-DAT」搭載のGRヤリスであっても、パワーウェイトレシオはルーテシアRSよりも小さい値となっていることからも、GRヤリスは動力性能が高いといえます。よって、8速ATの「GR-DAT」でも世界に通用する高い次元の走りを楽しむことが可能です。
このようなことからも、GRヤリスは世界に通用するホットハッチであると同時に、高いパフォーマンスのドライビングを身近にするモデルといえるでしょう。街乗りのドライビングをスポーティにしたい、日常使いを犠牲にすることなくスポーツカーのある生活をしたいと考えている方は、GRヤリスがおすすめです。
基本解説|馬力とトルクの違い

ここまで、GRヤリスの馬力について解説してきましたが、車のカタログを見ると、馬力を示す「最高出力」の他に「最大トルク」も併せて表記されていることが大半です。
では、馬力・トルクとは、どのような意味なのでしょうか。また、どのような関係性があるのか簡単に分かりやすく解説します。
馬力(最高出力)とは?

馬力は、エンジンが発生する最高の出力です。「kW」または「馬力(PS)」で表記されます。
かつて、エンジンの最高出力は馬力(PS)が主流でしたが、1992年に実施された計量法の改正によって、これまでの単位(馬力・PS)から現在SI(国際単位系)に切り替えられ、「kW」となりました。
また、エンジンの最高出力は、「トルク×回転数」によって算出されるため、エンジンのトルクが太く、高回転型のエンジン(レッドゾーンまでの範囲が広いエンジン)ほど、最高出力が高くなります。
最大トルクとは?

エンジンの最高出力(馬力)にも影響する最大トルクとは、そのエンジンが発生する最大の回転力を示したものです。自転車のペダルを踏み込む力がトルクと表現されることもあります。そのため、トルクが太い=自転車のペダルを踏み込む力が強いほど、力強い加速をすることになります。
トルクの単位は、かつて「kgm」で表されていましたが、馬力と同じく1992年に実施された計量法の改正によって「Nm」で表記されることが主流となりました。
GRヤリスの馬力アップは可能?
GRヤリスのエンジンの出力(馬力)をアップさせて、高回転域まで続く加速を楽しみたいと考える方もいるのではないでしょうか。結論からお伝えすると、GRヤリスの馬力アップは可能です。
例えば、アフターパーツメーカーとして知られるHKSでは、GRヤリスの最高出力と最大トルクをアップさせる「パワーエディター」というアイテムを販売しています。このパワーエディターを使用すると、出力およびトルクをアップさせることができます。
アフターパーツメーカーとして信頼性が高いHKSのチューニングであれば、車両各部への負荷など考えられている可能性は高いですが、予期せぬトラブルや不具合などが発生しないと断言することはできません。そのため、エンジンの出力(馬力)をアップする場合は自己責任で行ってください。
もし、前期型のGRヤリスオーナーの方がより高い出力を求めるのであれば、後期型への乗り換えた方が安心してスポーツドライビングを楽しむことができるでしょう。
トルクアップや四駆配分のカスタマイズがGR Garageでできるトヨタ公式サービス

トヨタ公式のカスタム・アフターサービスを提供しているKINTO FACTORYでは、GRヤリスのパフォーマンスをアップさせるアイテムを用意しています。ここからは、正規販売店で施行するメーカー保証が付帯する純正カスタム(アップグレード)メニューを紹介します。前期型GRヤリスオーナーの方だけでなく、中古でGRヤリス(前期型)を購入してカスタムしたいと考えている方も参考にしてみてください。

GRヤリスのメーカー純正カスタム「GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0」では、エンジンの出力(馬力)に影響するエンジントルクアップ、ステアリングアシスト変更、アクセルレスポンス変更、四輪駆動配分変更がパッケージになっているアップグレードセレクションです。
エンジンだけでなく、コントロール性能までトータルチューニングして、スポーツドライビングを存分に楽しみたい方は、「GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0」を施工しましょう。
なお、「GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0」は、前期型GRヤリス(2020年9月〜2024年3月)が対象となります。
【商品情報】
〈商品名〉GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0
〈内容〉エンジントルクアップ(370Nm→390Nm)、ステアリングアシスト変更(重め / 標準 / 軽め)、アクセルレスポンス変更(高反応 / 標準 / コントロール重視)、四輪駆動配分変更(55:45/標準=50:50/45:55)
〈価格〉14万1,400円(税込・部品代、取付費、保証込み)


GRヤリスのメーカー純正カスタムであるGR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0またはLiteシリーズを施工した方の中には、「もう少しステアリングを重くしたい」や「高い出力(馬力やトルク)を楽しむためにアクセルレスポンスを良くしたい」など、さらなる高みを目指したい方もいるでしょう。それぞれの好みに合わせたチューニングをしたい方は、「GR YARIS PERSONALIZE SETTING」を施工しましょう。
【商品情報】
〈商品名〉 GR YARIS PERSONALIZE SETTING
〈内容〉 GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0およびLiteシリーズを購入済みの方に向けた再チューニング
〈価格〉 8,800円(税込・部品代、取付費、保証込み)


GRヤリスのエンジン出力をアップさせたい、高出力エンジンのパワーをよりダイレクトに感じたい方におすすめなのが、エンジンのトルクアップとアクセルレスポンス変更がセットになっている「GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0 Lite」です。
コーナー出口での立ち上がり加速、合流や車線変更時など中間加速の反応を良くしたい方は、「GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0 Lite」を施工しましょう。
【商品情報】
〈商品名〉GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 2.0 Lite
〈内容〉トルクアップ(370Nm→390Nm)、アクセルレスポンス変更(高反応 / 標準 / コントロール重視)
〈価格〉8万8,000円(税込・部品代、取付費、保証込み)

まとめ

GRヤリスに搭載されているエンジンは、馬力・トルクともに出力が高く、世界水準の走行性能や動力性能を発揮する高出力エンジンが搭載されています。
このエンジンパワーをアップさせるためには、社外品のチューニングパーツを使う方法がありますが、社外品パーツの場合、エンジンに負荷がかかったり、走りのバランスが崩れたりする可能性があるため、慎重に行わなければなりません。
もし、トータルバランスを重視して出力アップのチューニングをしたいのであれば、トヨタ公式の純正カスタムKINTO FACTORYアップグレードセレクションがおすすめです。ただし、KINTO FACTORYのアップグレードセレクションでは、トルクアップ、アクセルレスポンス、ステアリングアシスト、四輪駆動配分の変更のみとなります。
そのため、GRヤリスの前期型の走りに十分満足しているものの、もう少しだけ好みの走りにチューニングしたい方や、中古で前期型のGRヤリスを購入してカスタムしようと考えている方にKINTO FACTORYのアップグレードはおすすめです。
馬力・トルクが高いGRヤリスが欲しい場合や新開発の8速AT「GR-DAT」で手軽にスポーツドライビングを楽しみたいのであれば、後期型の進化版GRヤリスへの乗り換えを検討するとよいでしょう。

最後に、KINTO FACTORYについて紹介します。
KINTO FACTORYについて

KINTO FACTORYとは、既に購入されユーザーが保有している車の安全装備や便利機能を最新化し、これまで後付けができなかった新車工場装着のメーカーオプションを後付けすることができるサービスです。その他にも「86 REFRESH サービス」のように低年式多走行により経年劣化した機能や、内装をリフレッシュ、リフォームするサービスも展開しています。
トヨタ、レクサス、GRのブランドを展開しており、その全てがトヨタ自動車のメーカー品質で提供されメーカー保証が付帯します(※)。申し込みはKINTO FACTORYのWEBサイトから24時間でき、夜間や販売店の定休日なども申し込みが可能です。WEBサイトで申し込みを行い部品手配が完了した後、指定した販売店に車両を持ち込み施工する流れとなります。メーカー純正部品で施工することに加え、レクサス販売店の整備品質で施工できるので安心です。
※車種ごと、商品ごとに保証期間、保証内容が異なります
「KINTO FACTORY」を運営するKINTOはメインの事業がサブスクリプションの提供ですが、「KINTO FACTORY」はKINTOで契約したサブスク車両以外の車も施工可能です。
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