2011年12月に発売されたハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」は、コンパクトカーならではの扱いやすさ・取り回しの良さと、優れた燃費性能・環境性能を備えているモデルです。本記事では、初代アクアの外装や内装のデザイン、ボディサイズ、燃費性能、改良やマイナーチェンジの歴史など、初代デビューから2代目になるまで、どのような歴史を辿ってきたのか解説します。また、トヨタ自動車が公式に用意している初代アクアのアップグレードメニューについても紹介します。
初代アクアの前期モデルってどんな車?内外装・サイズ・燃費などを解説

初代アクアはいつ発売された?価格は?
2011年12月、スタイリッシュなボディと爽快な加速感や軽快なフットワークを楽しむことができるコンパクトクラスのハイブリッドカー「アクア」がデビューしました。
扱いやすいだけでなく、燃費性能や環境性能に優れ、価格を抑えた5ナンバーサイズのコンパクトハイブリッドカーのアクアは、「ハイブリッドカーを身近なものにする」という思いと「次の10年を見据えたコンパクトカー」をコンセプトに開発されたモデルです。
初代アクアの外装・内装デザインや使い勝手
エクステリアは、コンパクトなボディサイズでありながら、空力性能に優れていることが特徴です。また、力強く踏ん張りの効いたエクステリアデザインとなっています。
インテリアは、空間をより広く感じさせるインパネ周りの構成とし、ジオメトリックでモダンな面質を取り入れ、スイッチなどの操作エリアを見やすく色分けするなど、楽しさと日常の使いやすさを追求。また、室内を広く明るく見せるメリハリのある配色にアクセントカラーを効かせたインテリアデザインとしていることもポイントです。
シートは、ゆったりサイズのフロントシートと、ヘッドクリアランスやひざ周りに余裕を持たせる工夫がされたリヤシートを装備し、快適な室内空間を実現しています。
荷室は、小型化されたリヤシート下のハイブリッドバッテリーにより、305Lもの容量を確保しています。
初代アクアのサイズ・燃費・動力性能などの主要スペック
初代アクアがデビューした当時(前期型)のサイズ、燃費性能、動力性能などの主要スペックは次のとおりです。
グレード | G | S | L | |
車両型式 | 車両型式 | DAA-NHP10-AHXEB | DAA-NHP10-AHXNB | DAA-NHP10-AHXCB |
重量 | 重量(kg) | 1080 | 1080 | 1050 |
寸法 | 全長(mm) | 3995 | 3995 | 3995 |
全幅(mm) | 1695 | 1695 | 1695 | |
全高(mm) | 1445 | 1445 | 1445 | |
ホイールベース(mm) | 2550 | 2550 | 2550 | |
エンジン | エンジン型式 | 1NZ-FXE | 1NZ-FXE | 1NZ-FXE |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC | 水冷直列4気筒DOHC | 水冷直列4気筒DOHC | |
排気量(cm3) | 1496 | 1496 | 1496 | |
最高出力kW(PS)/r.p.m. | 54/74/4800 | 54/74/4800 | 54/74/4800 |
引用元:トヨタ企業サイト | トヨタ自動車75年史 | 車両系統図 | 車両詳細情報 (toyota.co.jp)
※ 代表するグレードのスペックを表示しております。
※ エンジン最高出力はネット値です。表内では「 / / 」で表示しています。
※ このクルマの型式は、 NHP10 です。
初代アクア(前期型)デビュー当時の主要スペックでもわかるとおり、全長4m以下、全幅1.7m以下と扱いやすい5ナンバーサイズとなっています。
また、全高が1.5m以下となっているため機械式駐車場に入庫することが可能です。この絶妙な高さのボディサイズによって、さまざまな場所に停めることができます。さらに、最小回転半径が5m以下となっていることから、狭い場所での取り回しも楽々です。
加えて、小型・軽量・高効率化した最新の1.5Lハイブリッドシステム(リダクション機構付のTHSII)を搭載し、JC08モード走行燃費35.4km/L(10・15モード走行燃費40.0km/L)を実現していることも特筆すべきポイントとなっています。
【初代アクアの歴史】デビュー後の一部改良やマイナーチェンジについて
初代アクアは、「10年先を見据えたコンパクトカー」をコンセプトとしており、2代目へフルモデルチェンジするまでの間にマイナーチェンジを2回行っています。ここでは、初代アクアのデビューから一部改良・マイナーチェンジの歴史を紹介します。
初代アクア前期型(2011年〜2014年)
◆2011年12月:初代アクア発表・発売
◆2013年5月:一部改良(シックな室内空間を演出した仕様のG“ブラックソフトレザーセレクション”を設定)
◆2013年11月:一部改良(エンジンのフリクションを低減・モーターやインバーターなどの制御を改良しハイブリッドシステムの効率を高め世界トップの低燃費37.0km/Lを実現。スポーツコンバージョン車“G SPORTS(通称G's)”を設定)
初代アクア中期型(2014年〜2017年)
◆2014年12月:1回目のマイナーチェンジ(内外装の意匠を変更。クロスオーバースタイルの新グレード「X-URBAN」を設定)
◆2015年11月:一部改良(衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備。特別仕様車X-URBAN“Solid”を設定)
初代アクア後期型(2017年〜2021年)
◆2017年6月:2回目のマイナーチェンジ(外観の意匠を大幅に変更。クロスオーバースタイルの「X-URBAN」をより進化させた新グレード「Crossover」を設定)
◆2017年11月:GRシリーズ発表(アクアGR SPORTの発売は11月27日)
◆2018年4月:一部改良(衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」に「プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ)」を採用。また駐車場などにおけるアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与する先進の安全機能「インテリジェントクリアランスソナー」オプション設定)
◆2019年7月:一部改良(パノラミックビューモニターを新たに設定。オート電動格納式リモコンカラードドアミラーにリバース連動機能を採用。ドアミラーは付着した霜や曇りを取り除くヒーターを全車に標準装備)
◆2020年8月:一部改良(G“GR SPORT”に、切削光輝+ダークグレーメタリック塗装を施した16インチのGR SPORT専用アルミホイールを標準装備。また、「G」に衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を標準装備)
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2代目アクアはどんな車?
2021年7月、初代アクアが担ってきた役割を発展させ、「さらに次の10年を見据えたコンパクトカー」として2代目がデビューしました。2代目アクアの主な特徴は次のとおりです。
- 燃費を従来型比で約20%向上。35.8km/Lの低燃費と電動車らしい軽快で上質な走りを両立
- 最新のToyota Safety Senseを標準装備
- 災害時など万が一の際に役立つ給電機能を全車に搭載
- アクアのアイデンティティであるコンパクトで使い勝手の良いボディサイズとクラスを超えた上質な内外装デザイン
初代のデビューからちょうど10年後となる2021年に2代目となったアクアは、アクアらしい燃費性能・環境性能や扱いやすさを進化させるだけでなく、さらに利便性や機能を向上させています。
初代アクアはKINTO FACTORYでアップグレード&リフレッシュできる!
初代アクアは、約10年にわたり販売を続けてきたことも影響し、市場における流通台数が多いモデルです。そのため、中古で初代アクアを手に入れようとする方もいるのではないでしょうか。
中古の初代アクアを購入するときに気になるのは、ホイールキャップの傷やステアリングの擦れなどの傷や劣化です。このような傷や劣化などが気になるときは、KINTO FACTORYでホイールキャップやステアリングを交換したり、機能をアップグレードさせたりすることをおすすめします。
トヨタ自動車が公式に提供するサービスKINTO FACTORYのリフレッシュメニュー
KINTO FACTORYでは、初代アクアのアップグレードメニューをいくつもラインアップしています。また、新車で購入した方だけでなく、中古車を買った方もKINTO FACTORYを利用することが可能です。そのため、中古の初代アクアを購入し、納車された後にホイールキャップの傷やステアリング(ハンドル)の劣化を直したいと思ったときは、KINTO FACTORYでアップグレード&リフレッシュすることをおすすめします。
加えて、KINTO FACTORYはトヨタ自動車が提供する公式のサービスです。施工はトヨタの正規販売店で行い、メーカー保証も付帯します。価格も工賃を含んだコミコミ価格のため安心して購入できます。
KINTO FACTORYで用意している初代アクアのアップグレードメニューは次のとおりです。
税込価格1万7,600円(ホイールキャップのみ)/2万3,760円(ハブナット交換付き)
◆ホイールキャップ交換(S"GLAMPER"仕様) 4枚セット
税込価格1万7,600円(ホイールキャップのみ)/2万3,760円(ハブナット交換付き)
状態のよいアクアの中古車を見つけたと思って実物を見たらホイールキャップに傷が!なんてこともあるのではないでしょうか。KINTO FACTORYでは工賃込みで1万7,600円~で取り付け可能です。
>>KINTO FACTORYのホイールキャップ交換の詳細はこちらのページ
◆本革ステアリング交換:4万2,900円
◆衝突被害軽減ブレーキ 検知機能アップグレード(昼間の歩行者)
リフレッシュメニューに加えて、安全装備のラインアップもあります。
KINTO FACTORYでは、気になるホイールキャップの傷やステアリングの劣化をリーズナブルな価格で新品(純正パーツ)にすることができます。
また、価格には部品代・工賃・保証が含まれています。そのため、クルマをアップグレードした際に別途工賃を請求される心配がないのも嬉しいポイントです。
初代アクアのアップグレードやリフレッシュをするなら、KINTO FACTORYを通じて交換や機能の追加をしましょう。
最後に、KINTO FACTORYについて紹介します。
KINTO FACTORYってなに?サービスの利用方法や施工場所について
KINTO FACTORYとは、既に購入されユーザーが保有している車の安全装備や便利機能を最新化し、これまで後付けができなかった新車工場装着のメーカーオプションを後付けすることができるサービスです。その他にも「86 REFRESH サービス」のように低年式多走行により経年劣化した機能や、内装をリフレッシュ、リフォームするサービスも展開しています。
トヨタ、レクサス、GRのブランドを展開しており、その全てがトヨタ自動車のメーカー品質で提供されメーカー保証が付帯します(※)。申し込みはKINTO FACTORYのWEBサイトから24時間でき、夜間や販売店の定休日なども申し込みが可能です。WEBサイトで申し込みを行い部品手配が完了した後、指定した販売店に車両を持ち込み施工する流れとなります。メーカー純正部品で施工することに加え、レクサス販売店の整備品質で施工できるので安心です。
※車種ごと、商品ごとに保証期間、保証内容が異なります
「KINTO FACTORY」を運営するKINTOはメインの事業がサブスクリプションの提供ですが、「KINTO FACTORY」はKINTOで契約したサブスク車両以外の車も施工可能です。
サービス対象車種はこちらからご確認いただけます。
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