2012年に登場した14代目・210系クラウンは、2025年現在でも中古車市場で高い人気を誇ります。ドアを開けた瞬間に感じる静けさ、触れるたびに伝わる革の質感──。クラウンならではの落ち着きと高級感は、今なお多くのドライバーを魅了し続けています。
そんな上質な空間を長く楽しむためには、やはり“内装の美しさ”をどう維持するかが鍵となります。特に、本革巻きステアリングやレザーシートといった触れる機会の多いパーツは、見た目の印象を大きく左右する重要な存在です。
なかでもステアリングは日常的に手に触れるため最も劣化が早く、そして目につきやすい部分でもあります。今回は210クラウンの内装を美しく保つために欠かせない“革ステアリング”を中心に焦点を当て、革内装の基本のメンテナンス方法から、劣化時の具体的な対処法をご紹介していきます。

210クラウンの内装紹介 アスリート/ロイヤル
210系クラウンには「アスリート」と「ロイヤル」という2つのラインが存在します。エクステリアだけでなくインテリアの質感・配色・素材使いにまで違いがあります。どちらも高級感を重視している点では共通していますが、選ぶラインによって「室内でどう過ごすか」の世界観が変わってきます。まずはこの2つの違いをご紹介します。
内装デザインの違い
- アスリートの内装デザインはスポーティで引き締まった印象
スポーツセダンとしての躍動感を内装でも演出しています。ブラックレザーのシートやドアトリム、グレーメタリック調のインパネ加飾によって、全体的に引き締まった印象に。握った瞬間にドライバーをその気にさせるグリップ感が特徴です。

アイボリーやベージュ系の本革シートが室内を明るく彩り、本木目調のパネル加飾が温かみと重厚感を演出しています。フロントだけでなく後席の快適性にも重きが置かれており、柔らかなクッション性やリクライニング機構など、乗る人すべてを包み込むようなラグジュアリーな空間が広がります。

共通して評価される「革」の質感と細部のつくり込み
どちらのラインにも共通するのが内装の仕立ての良さです。シートの革のしなやかさ、ステアリングやシフトノブに触れたときの肌ざわり、縫い目の丁寧な処理など、目に見えない部分にまでとても気が配られています。
こうした高級感あふれる内装は日々の使い方や手入れによって長く美しい状態を保つことができます。お気に入りの一台を末永く乗り続けたいと思うなら、こうした内装コンディションを維持するための工夫が大切です。
愛車の革内装を長く美しく保つ3つの方法
- 水拭き&乾拭き(週1回):
- 革専用クリーナー&コンディショナー(月1回):
- 直射日光・高温多湿の回避:
日常の汚れや手垢は、こまめな水拭きと乾拭きで除去するのが基本です。マイクロファイバークロスなどの柔らかい布を使い、軽い力で表面を拭き取ることで革を傷めずに清潔さを保てます。拭き終わったあとは、必ず乾いたクロスで水分を残さないように仕上げることが大切です。これを習慣にするだけでも、革の劣化スピードは大きく変わってきます。
より本格的なメンテナンスとしては、専用のレザークリーナーやコンディショナーの使用がおすすめです。クリーナーで表面の皮脂や汚れを優しく浮かせて落とし、仕上げに保湿成分を含むコンディショナーを塗布することで、革の柔軟性や自然なツヤが戻ってきます。市販のものを使う場合は、pHバランスが適切か、色落ちがないかを事前にチェックしておきましょう。
紫外線や車内温度の上昇は革にとって最大の敵です。ダッシュボードと同様、ステアリングも直射日光にさらされ続けると、ひび割れや色あせの原因になります。屋根付きガレージでの保管が理想ですが、難しい場合はサンシェードの使用や、なるべく日陰に駐車する工夫を取り入れましょう。夏場の高温多湿環境は内部に湿気もこもりやすいため、定期的な換気もおすすめです。
ステアリングが擦れてきたときの具体的な対策
革ステアリングは、運転中ずっと手が触れている部分だからこそ、内装の中でもとくに劣化が目立ちやすいパーツです。長年乗っていると擦れやツヤ落ちが起こってしまうのは避けられません。ここではそうした劣化に対して検討できる対策方法を紹介します。
1:ステアリングカバーを装着する
もっとも手軽なのが、市販のステアリングカバーを被せる方法です。価格は2,000〜5,000円程度で、カー用品店や通販でも手に入りやすく、取り付けも数分で完了します。見た目を一新し、手触りも変えられるため気分転換にも効果的です。ただし、純正の高級感あるデザインが隠れてしまうため、クラウンのような内装の美しさを重視する方には少し妥協が必要かもしれません。薄型やパンチングタイプなど、よりフィット感に優れたモデルを選ぶのがポイントです。
2:補修塗装(レザーリペアキット)で目立たなくする
次に挙げられるのが、レザー専用の補修塗料を使ったDIY補修です。費用は5,000〜1万円程度で、色付きのリペアキットを使えば擦れた部分の色味を整えることができます。小さな傷や色落ちに対しては効果的で、カバーよりも自然な見た目に仕上がる可能性があります。ただし色合わせが難しく、施工ムラが出ることもあるため、事前に不要な革素材などで練習してから作業するのがおすすめです。
3:社外製ステアリングへ交換
その他にも純正から社外製ステアリングへ思い切って交換してしまう方法もあります。デザインやサイズの自由度が高く、自分の好みに合わせたステアリングを選べる点がメリットです。グリップの形状や材質、カーボンやアルカンターラといったスポーティな素材など、個性を出しやすい点は大きな魅力です。
しかしその一方でデメリットも明確です。まず多くの社外ステアリングはエアバッグ非対応であるため、安全性の観点で懸念が残ります。また、クラウン純正のステアリングに搭載されているスイッチ類(オーディオ操作、クルーズコントロールなど)も使用できなくなるケースが多く、日常の利便性が損なわれる可能性もあります。
見た目を自分好みに仕上げたい方にとっては魅力的な選択肢ですが、「クラウンらしい内装の上質さを保ちたい」「機能性を犠牲にしたくない」と感じる方にはややハードルが高いかもしれません。
上記のように、ステアリングの劣化に対してはいくつかの対処法がありますが、どれも「安く済む、自分好みにカスタマイズできる」一方で、仕上がりや耐久性、そして何よりクラウンらしい上質感を完全に再現するのは難しいのが正直なところです。
「どうせ綺麗にするなら・交換するなら、妥協なく綺麗にしたい」──
そう考える方にこそ、次にご紹介するKINTO FACTORYのステアリング交換サービスは最適な選択肢です。
KINTO FACTORYで純正品質のステアリング交換

どれだけ丁寧に手入れをしていても、革ステアリングは毎日触れる分どうしても擦れやテカリ、色落ちといった経年劣化は避けられません。補修やカバーで一時的にしのぐことも可能ですが、「クラウンらしい純正の質感に戻したい・アップデートしたい」と感じたとき、頼りになるのがKINTO FACTORYのステアリング交換サービスです。
KINTO FACTORYのステアリング交換サービスは、クラウン(210系)のステアリングホイールをトヨタ純正の本革のステアリングに交換することができるサービスです。トヨタのメーカー保証が付くことに加え、取り付けをKINTO FACTORY取扱いトヨタ販売店で行うため、安全・安心にお使いいただけます。

まとめ:愛車を“上品”に乗り続けるために
210クラウンは、ドライブのたびに贅沢な心地よさを感じさせてくれます。しかし時間と共に劣化が進むとその魅力や上質さは色あせてしまいます。定期的なお手入れでコンディションを維持できるのが良いですが、そんな時間の余裕もない方には最新ステアリングに交換できるKINTO FACTORYのサービスもおすすめです。“維持”と“大掛かりな乗り換え”のコスト差を抑えつつ、常に新車のような上質感が手に入ります。
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