高級ミニバンとして高い人気を誇るアルファードとヴェルファイアは、2023年6月に新型(40系)が発売され、40系の販売開始から約2年半後の2024年12月にプラグインハイブリッド(PHEV)を追加し、ガソリン車とHEVの一部改良を実施しました。
この記事では、年次改良(一部改良)されたアルファードおよびヴェルファイアのポイントや追加設定されたPHEV、トヨタ車体特別架装車アルファードSpacious Loungeについて解説します。あわせて、メーカー(トヨタ)純正アップグレードセレクションについても紹介します。
2025年のアルファード・ヴェルファイアの変更点について知りたい方、オリジナリティあるアルファード・ヴェルファイアにカスタムしたいと考えている方などは最後までご覧ください。

40系アルファードとヴェルファイアとは?

トヨタの高級ミニバン「アルファード」および「ヴェルファイア」は、ファミリーカーとして利用できるだけでなく、ショーファーカーのニーズにも対応できる高級車です。
2023年6月に発売された40系アルファード・ヴェルファイアのエクステリアは、堂々としたフロントフェイスデザイン、躍動感あるボディパネル、幅広さを感じながらどっしりとしたリアビューなどにより、独自の存在感を放っています。
インテリアは、包み込まれるような造形としながらも広がり感を感じられる内装です。また、頭上および足まわりの空間のゆとり、おもてなしを感じられる演出などにより、高級セダンを上回るほどの上質な空間を実現しています。
2023年の40系発売時点では、ガソリン車とハイブリッド車(HEV)のみのラインアップとなっていましたが、2024年12月にプラグインハイブリッド(PHEV)追加設定および一部改良を発表。2025年1月7日から一部改良されたガソリン車およびHEVの販売を開始し、2025年1月31日からPHEVの販売も始まりました。
【2025年最新】年次改良されたアルファード・ヴェルファイアのポイント

2025年1月7日から販売を開始した一部改良を受けたアルファードおよびヴェルファイアは、以下の点が改良されています。
- ドライブレコーダー(前後方)を備えたデジタルインナーミラーを全車標準装備
- JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー)および14インチリヤシートエンターテインメントシステムの設定をZ・Z Premierにも拡大
- ヴェルファイアの外板色にアグレッシブさをより際立てる専用の「プレシャスメタル」を追加(全3色へ)
- アルファード HEVに8人乗りのXグレードを追加設定
上記の点が変更されたため、より快適な高級ミニバンに進化しました。また、アルファードに8人乗りモデルが追加されたことで、より幅広いニーズに応えられるようになっているのも一部改良のポイントです。
PHEV追加で魅力度が増したアルファードとヴェルファイア

2025年1月31日に販売を開始したアルファード・ヴェルファイアのプラグインハイブリッド(PHEV)は、日本初となるミニバンPHEVです。パワートレーンは、2.5Lプラグインハイブリッドシステムで、EV走行換算距離73kmを実現しています。
アルファード・ヴェルファイアのPHEVは、音や振動の少ないEV主体の静粛性の高い走りと、大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載したことによる低重心化により、安定した走りを実現しています。また、電気のみでエアコンを作動することができるため、停車中にエンジンがかかることなく快適な空間を維持することができるのも特徴です。

その他にも、次のような機能および装備もアルファード・ヴェルファイアPHEVのポイントとなっています。
- 停止間際の急激なノーズダウン(ノーズダイブ)を抑制する「スムーズストップ」制御の採用
- 普通充電と急速充電に対応(50kW以上の急速充電器を使用した場合、約80%までの充電時間は約38分)
- 停電や災害時などの緊急時、アウトドアなどで役立つ最大1,500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備
- センターコンソールボックス後端とラゲージ内にアクセサリーコンセントを設置
- 付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことでAC100V/1,500Wの外部給電コンセントとして利用することが可能
- クルマに蓄えた電気を住宅に供給するV2Hを設定(別売りのV2H機器が必要)
- バッテリーにためた電気を外部に給電できる「EV給電モード」と停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HV給電モード」を設定(バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約5.5日分の電力供給が可能)
- 充電時にパワースイッチをONにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を搭載
など

アルファード・ヴェルファイアPHEVには、出力密度の高い駆動用モーターの搭載しているため、システム最高出力が225kW(306PS)に達し、モーターを最大限活用することでスムーズな加速を実現しています。なお、ハイブリッド燃費は16.7km/L(WLTCモード)です。
加えて、アルファード・ヴェルファイアPHEVには、品格を際立たせるシルバースパッタリング塗装の専用19インチアルミホイールが標準装備され、本杢ステアリングホイール、ウルトラスエード貼りの天井の採用により、上質で特別感のある室内空間を演出しています。
静かで快適で上質なアルファード・ヴェルファイアPHEVは、深夜や早朝に出かけるときだけでなく、快適性を重視するショーファーカーとして利用する場合や災害の備えとしても最適なモデルといえるでしょう。
4人乗りのアルファード「Spacious Lounge」もラインアップ

2025年1月31日から販売が開始されたのはPHEVモデルだけではありません。アルファードExecutive Loungeをベースに、トヨタ車体が架装したショーファードリブンとしての価値を高めた4人乗り仕様「Spacious Lounge」(HEV・PHEV)の販売も開始しました。
アルファードSpacious Lounge(スペーシャスラウンジ)は、リヤシートが2席になっているショーファードリブン仕様で、ベース車より約420mm広い足元スペース、電動で前後の伸縮調整ができるオットマン、ヘッドレストにスピーカーが内蔵されたリヤシートなどが特徴です。
また、前席後ろには大容量の冷蔵庫、フロアには手荷物などを置ける大型トレイを装備。前席と後席を隔てるカーテンには専用生地を使用し、静かで落ち着いたプライベート空間を確保できます。さらに、移動中の着替えに便利なラゲージ洋服掛け(取り外し可能)には、最大9着の服を収納することが可能です。
なお、アルファードSpacious Loungeは、持ち込み登録が必要となります。価格は、PHEV(E-Four)が14,800,000円(消費税込み)、HEV(E-Four)が12,720,000 円(消費税込み)です。
年次改良後(2025年)のアルファードとヴェルファイアのスペックや価格

年次改良によって、より魅力的になったアルファードとヴェルファイアの主要スペックやグレードごとの価格は次のとおりです。
2025年モデルのアルファード・ヴェルファイアの主要スペック
アルファード・ヴェルファイアの主要スペック |
| アルファード | ヴェルファイア |
全長(mm) | 4,995 |
全幅(mm) | 1,850 |
全高(mm) | 1,935または1,945 |
ホイールベース(mm) | 3,000 |
パワートレーン | 2.5L PHEV/2.5L HEV/2.5Lガソリン | 2.5L PHEV/2.5L HEV/2.4Lターボガソリン |
乗車定員(人) | 6/7/8 | 6/7 |
2025年モデルのアルファード・ヴェルファイアのグレード別の価格

アルファードのグレードおよび価格など |
グレード | 定員(人) | パワートレーン | 駆動 | 価格(税込) |
X | 8 | 2.5L HEV | 2WD(FF) | 510万円 |
E-Four | 532万円 |
Z | 7 | 2.5Lガソリン | 2WD(FF) | 555万円 |
4WDr | 574万8,000円 |
2.5L HEV | 2WD(FF) | 635万円 |
E-Four | 657万円 |
Executive Lounge | 7 | 2.5L HEV | 2WD(FF) | 860万円 |
E-Four | 882万円 |
6 | 2.5L PHEV | E-Four | 1,065万円 |

ヴェルファイアのグレードおよび価格など |
グレード | 定員(人) | パワートレーン | 駆動 | 価格(税込) |
Z Premier | 7 | 2.4Lターボ | 2WD(FF) | 670万円 |
4WD | 689万8,000円 |
2.5L HEV | 2WD(FF) | 705万円 |
E-Four | 727万円 |
Executive Lounge | 7 | 2.5L HEV | 2WD(FF) | 880万円 |
E-Four | 902万円 |
6 | 2.5L PHEV | E-Four | 1,085万円 |
40系アルファード・ヴェルファイアをより魅力的にするメーカー純正カスタム

40系アルファード・ヴェルファイアには、メーカーオプションやディーラーオプションで選ぶことができないアップグレード限定カスタムメニューがあることをご存知でしょうか。
それが、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYのアップグレードセレクションです。
TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの各メニューは、どれもメーカー保証が付帯するトヨタ純正パーツを使用しているため、安心して取付・施工することができます。
40系アルファードおよびヴェルファイアのアップグレードメニューは次のとおりです。
オープニング演出も追加される限定デザイン!メーターデザインカスタマイズ

メーターデザインアップグレードは、アップグレード限定デザインの「Classic Gear(クラシックギア)」と「Metallic(メタリック)」が追加されるメーカー公式のカスタムメニューです。

Classic Gear(クラシックギア)は、ギアのギミックとレトロなメーター表示を楽しめるデザインとなっています。

Metallic(メタリック)は、シンプルでありながら高級感を感じさせるデザイン 。20系アルファード・ヴェルファイアを想起させるデザインとなっています。
〈20系アルファード後期型メーターまわり〉

また、メーターデザインアップグレードで追加されるのは、メーターのデザインだけではありません。それぞれのデザインの特色に合わせた専用オープニングアニメーションも追加されます。
ドライバーの気分を上げるメーターのオープニングアニメーションは、メーターデザインアップグレードだけの特別メニューです。
エンジンをかけたときの演出にもこだわりたいのであれば、アップグレードセレクションの「メーターデザインアップグレード」を施工してみてはいかがでしょうか。

TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYとは?

TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、装備・機能のアップグレード・後付けを提供しているトヨタ公式サービスです。メーカーオプションパーツや年次改良でバージョンアップされたパーツ・機能の後付け・アップグレードをすることができます。
申し込み方法は、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYのホームページから車種を選択し、商品を絞り込み、適合確認をして、持ち込み店舗と施工日を選ぶという4ステップです。いつでも簡単に申し込みすることができます。
また、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、クルマのサブスク「KINTO」のオーナーだけでなく、他の方法で購入したオーナーも受けられるサービスとなっているため、トヨタ車オーナーであれば誰でも利用可能です。
所有しているトヨタ車の機能や装備の後付け・アップグレードをしたいと考え始めたときは、メーカー純正パーツを使用し、メーカー保証も付帯するTOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの利用をご検討ください。
