春も近づき、スタッドレスタイヤからサマータイヤへそろそろ交換のタイミングがやってきます。そんなとき皆さんは同じホイールを使ってタイヤを組み替えているか、スタッドレスタイヤとサマータイヤ、それぞれ別々のホイールを使い分けているのか、どちらでしょうか。本稿ではホイールを使い分けることのメリット、そしてスタッドレスタイヤとの組み合わせとして新たな選択肢となるメーカー純正ホイールをご紹介します。
スタッドレスタイヤとサマータイヤの違いと、クラウンスポーツのホイールについて解説

スタッドレスタイヤとサマータイヤの違い

降雪地域にお住まいの方や、ウインタースポーツによく出かけるという方たちのクルマライフに欠かせないアイテムといえば、スタッドレスタイヤ。
地球温暖化の影響とも言われていますが、今年は2月に2度の、そして3月に入っても日本に寒波が襲来し都心でも想定外の雪が降る事態が起きています。北海道帯広市では24時間で124cmと国内の観測史上最多の大雪が降るなど、スタッドレスタイヤの重要性は年々高まっています。3月中旬をすぎ早咲きの桜が開花をはじめると、そろそろサマータイヤへの交換を検討しはじめるタイミングかと思います。
ここであらためてサマータイヤとスタッドレスタイヤとの違いについて簡単に説明しておきます。サマータイヤ、いわゆるノーマルタイヤは一般的に真夏の高温になったアスファルト路面でも剛性を失わないよう硬質なゴムが使われています。タイヤ表面の溝も雨水などを排水することを念頭に開発されたものです。したがって硬いゴムでは低温の雪道や凍結路ではグリップ力を発揮することができません。
一方でスタッドレスタイヤは低温でもグリップするように柔らかいゴムを使用しています。また雪道や凍結路で走行するためタイヤ表面には細かな溝が多く細工されており、また深く刻まれています。したがってサマータイヤに比べると剛性が低く、乾いたアスファルト路面を走ると摩耗が進みやすく、燃費も低下する傾向にあります。
そのため、1年を通してスタッドレスタイヤを履き続けることはおすすめできません。人も衣替えをするように、クルマも季節にあわせてタイヤ交換をする必要があります。その際に気になるのが、スタッドレスタイヤとサマータイヤで同じホイールを使用して、その都度タイヤを組み替えるのがよいのか、それぞれ別のホイールを用意するのがいいのかという点です。
スタッドレスタイヤ専用のホイールをおすすめする理由
本稿では、スタッドレスタイヤとサマータイヤでそれぞれ別々のホイールを用意することをおすすめします。以下にその理由をいくつかあげてみます。
まずタイヤの組み替えを行う際にはその都度脱着費用やバランス調整費用などの交換費用が発生します。それに伴う時間と手間も同様です。
また脱着に際して、タイヤーチェンジジャーという機械を使ってタイヤを引き延ばしながらホイールへ組み込んだり外したりするわけですが、この作業はタイヤへ高い負荷を与えるものです。何度も脱着を繰り返していると場合によってはタイヤ内部の構造材を痛めたり、変形させてしまうこともあります。
それから保管に際しても、タイヤ単体では変形する可能性が高くなります。ホイールに組み付けた状態で空気圧を下げておくとタイヤへの負荷を軽減することができます。
さらにもうひとつメリットとして、冬と夏とでデザインの異なるホイールを使用することで、ファッションアイテムのひとつとしても楽しめるという点もあります。
クラウン(スポーツ)の純正ホイール
ここでクラウン(スポーツ)を例にまず純正ホイールをみてみましょう。グレードはプラグインハイブリッド車の「SPORT RS」とハイブリッド車の「SPORT Z」の2種類。純正のタイヤ&ホイールはともに21インチの同サイズとなっています。
スタッドレスタイヤのサイズ選びは基本的にはサマータイヤの純正サイズに準じるといいでしょう。クラウン(スポーツ)の標準サイズである235/45R21で調べてみると、「ブリヂストンBLIZZAK VRX3」、「ヨコハマice GUARD IG70」、「ダンロップWINTER MAXX SJ8+」、「ミシュランX-ICE SNOW SUV」といった主要タイヤメーカーのスタッドレスタイヤが選択可能です。
CROWN“SPORT” RS


235/45R21タイヤ&21×8½Jアルミホイール(マットブラック塗装)
CROWN“SPORT” Z


235/45R21タイヤ&21×8½Jアルミホイール(グロスブラック塗装)
「SPORT RS」にはよりスポーティな、「SPORT Z」にはよりラグジュアリーなデザインのホイールが純正採用されています。そうしたなか「SPORT Z」にも「SPORT RS」のマットブラック塗装のスポーティなホイールを装着したいというニーズがありました。
サマータイヤと「SPORT RS」、スタッドレスと「SPORT Z」の組み合わせが可能に
そこで今回、サマータイヤもしくはスタッドレスタイヤ用のホイールとしておすすめしたいのが、 TOYOTA UPGRADE SELECTIONS by KINTO FACTORYによる「ホイールデザインカスタマイズ」です。
これは新車時にはZグレードでは選択できなかったRSグレードのホイールを後付けできるというものです。
TOYOTA UPGRADE SELECTIONSとは、機能や装備のアップグレード・後付け・交換を行っているトヨタ公式のサービスです。メーカー保証付きのメーカー純正部品を使用し、お近くの正規販売店で取り付け・施工を行うため、安心して取り付けることができます。

例えば、もともと装着されていたZグレードの標準ホイールをスタッドレス用に、スポーティなRSグレード用のホイールをサマータイヤ用に新調するとします。
メーカー純正部品としての安心感、クオリティを担保しつつ、そして見る人が見ればわかるさり気ない差別化を図ることができます。特にクラウン(スポーツ)のオーナーからは注目されること請け合いです。
ファッション界には「おしゃれは足元から」という格言がありますが、それはクルマにとっても同じこと。タイヤ&ホイールはクルマにとって唯一の路面との直接的な接点であり、デザイン面だけでなく、高剛性、真円性、軽量性、空力性能などの機能性も求められます。そういった点からもメーカー純正部品である TOYOTA UPGRADE SELECTIONSに 「ホイールデザインカスタマイズ」は、ベストチョイスといえるものです。

