2025.04.13 UP

アルファードにドアスタビライザーは効果あり?車のプロが解説

30系アルファードにボディ剛性をアップさせる効果的なパーツのドアスタビライザーを装着したら効果があるのでしょうか。この記事では、ドアスタビライザーの概要や効果、30系アルファードに取り付けられるドアスタビライザーについて紹介します。30系アルファードの走りの質を向上させたい方は、ぜひご覧ください。

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アルファードに装着可能なドアスタビライザーとは

TRD(30系アルファードのドアスタビライザー&専用ブレース)

ドアスタビライザーは、30系アルファードに装着することが可能です。30系アルファードに取付可能なドアスタビライザーは、TRDから販売されている汎用タイプの「MS304-00001」(メーカー希望小売価格:税込16,500円)となります。

ただし、専用ブレースセット(MS300-58003)と同時装着必須となるため、ドアスタビライザーのみ取り付けることができません

ドアスタビライザーだけを取り付けたいという方もいるかもしれませんが、TRDが30系アルファードにドアスタビライザーのみ取り付けて走行テストをした結果、ハンドリングの悪化を招いてしまいました

TRDは解析やテストを繰り返し、ドアスタビライザーとブレースを組み合わせることで、ステアリングの操作に対して素早い応答やリニアな動きを実現させることに成功しました。

そのため、30系アルファードにドアスタビライザーを装着する場合は、ブレースもセットで取り付ける必要があるのです。

ドアスタビライザーの効果とは?

ドアスタビライザー(装着イメージ)

ドアスタビライザーは、ドアとボディの一体感を向上させる効果的な剛性アップパーツです。

クルマのドアは、一見すると確実に閉まっているように見えますが、実はドアのボディの間の部分(ドアストライカー部分)にわずかな隙間があります。

1cmにも満たないもののドアストライカー部分に隙間があると、走行中にたわみが発生し、走行安定性が損なわれたり、コーナリング時の修正舵が多くなったりします。

走行安定性を向上させ、ボディの一体感を高めて、無駄なハンドル操作を減少させたいのであれば、ボディとドアの隙間を埋めて、クルマを1つの塊にする「ドアスタビライザー」を装着することで解決できる可能性が高いです。

30系のブレース装着部

ただし、30系アルファードの場合は、前席(運転席・助手席)ドアにしかドアスタビライザーを取り付けることができません。そのため、後席ドア(スライドドア)側の剛性を高めるためにブレースの装着が必要となります。

ステアリング操作時の車両応答性を高める驚きの理論

ドアスタビライザーを装着すると、なぜボディ剛性が向上し、ステアリング操作時の車両応答性が高まるという効果を得られるのでしょうか。

その理由は、ドアスタビライザーを装着すると、ドアとボディが密着して(締結剛性が高くなり)、ボディの歪みが減少するためです。

ドアストライカーの締結剛性が高くなると、ドアストライカー部とドアのヒンジ部にブレースを通したような剛性が生まれ、ボディに入る振動や衝撃などの入力に対する歪みが最小限に抑えられます。そのため、より一体感のある操作フィールになるのです。

また、ドアストライカー部分の剛性を高めると、クルマのボディが1つの塊のようになり走行時の安定性や操作時の応答性が向上します。よって、ドアスタビライザーは、パーツそのものは小さいものの、効果が大きい剛性アップパーツとなっているのです。

ドアスタビライザーの取付方法

ドアスタビライザー(構成部品)

ボディ剛性を高めるのに効果的なドアスタビライザーの取り付けは、オーナー自身で行うことも可能です。

ただし、ドアスタビライザーの取り付け部品および交換部品は、専用工具(トルクスボルトT30とT40用)での取り付け・交換が必要となります。

また、ボルトの締め付けトルクが、ストライカー部分23Nm/ドア側5Nm(品番MS304-00001のドアスタビライザーの場合)と指定されているためトルクレンチが必須です。

工具を自分で用意できる場合はDIYが可能ですが、専用工具やトルクレンチなどを用意できない場合は、カー用品店やカスタムショップなどで取り付けてもらうとよいでしょう。

繰り返しとなりますが、30系アルファードにTRDのドアスタビライザーを取り付ける場合は、ブレース(品番MS300-58003)をセットで装着しなければなりません。ドアスタビライザーとブレースを正確に取り付けるためにも、30系アルファードにドアスタビライザーとブレースを取り付ける際は、ディーラーやカスタムショップなどに依頼する方がよいといえるでしょう。

直進安定性をアップグレードするトヨタの新開発パーツ「士別フィン」とは

士別フィン(イメージ)

30系アルファードの走行安定性を向上させる効果的なアイテムは、ドアスタビライザーやブレースだけではありません。走行時に発生する空気の流れをコントロールして直進安定性を向上させる「士別フィン」もあります。

TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYで取り扱っている「士別フィン」は、車両の底面にシート状のフィンを後付けするだけで走行安定性のアップが期待できる効果的なパーツです。

走行中のクルマには、人の知覚では捉えるのが難しいとされる1Hz(=1秒に1回の周期)以下の揺れが左右に発生しています。この揺れを10分の1ほどに抑えられるパーツが「士別フィン」なのです。

30系アルファードの底面に複数枚“士別フィン”を貼り付けると、車両の下や後方の気流が整い、カーブ走行時、直進走行時、横風などの外乱時に走行安定性を向上させることができます。

見た目を変えることなく、直進時・カーブ走行時・横風などの外乱時の安定性を向上させたいと考えているときは、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの「士別フィン」を装着してみることをおすすめします。

詳しくはこちら

TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYとは

30系アルファード

TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、装備・機能のアップグレード・後付けを提供するトヨタ公式サービスです。メーカーオプションパーツや年次改良でバージョンアップされたパーツ・機能の後付け・アップグレードをすることができます。

申し込み方法は、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYのホームページから車種を選択し、商品を絞り込み、適合確認をして、持ち込み店舗と施工日を選ぶという4ステップです。いつでも簡単に申し込みすることができます。

また、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、クルマのサブスク「KINTO」のオーナーだけでなく、他の方法で購入したオーナーも受けられるサービスとなっているため、トヨタ車オーナーであれば誰でも利用可能です。

TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの30系アルファードのメニューには、「士別フィン」のほか、パワースライドドアの速度アップや後付けブラインドスポットモニター/リアクロストラフィックアラートなどがラインアップされています。

所有しているトヨタ車の機能や装備の後付け・アップグレードをしたいと考え始めたときは、メーカー純正パーツを使用し、メーカー保証も付帯するTOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの利用をご検討ください。

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