多くのクルマに標準装備されているUSBポートは、スマートフォンやタブレットなどの電子機器の充電だけでなく、オーディオディスプレイとの連携もできます。
この記事では、クルマのUSBが何のためにあるのか、どのようなことができるのか、カーライフをより快適にするUSBポートの選び方や取り付け方法などを解説します。充電が速いUSBポートを見分けたいときやUSBポートの後付けをするときの参考にしてみてください。
多くのクルマに標準装備されているUSBポートは、スマートフォンやタブレットなどの電子機器の充電だけでなく、オーディオディスプレイとの連携もできます。
この記事では、クルマのUSBが何のためにあるのか、どのようなことができるのか、カーライフをより快適にするUSBポートの選び方や取り付け方法などを解説します。充電が速いUSBポートを見分けたいときやUSBポートの後付けをするときの参考にしてみてください。
クルマのUSBポートは、主に2つの役割があります。
【クルマのUSBポートの主な役割】
クルマのUSBポートはスマートフォンをはじめとする電子機器の充電だけでなく、Android AutoやCarPlayなどと接続する際に必要となる場合があるコネクタです。
クルマのUSBポートをよく見ると、枝分かれしている配線が描かれているポート(※下画像内右のポート)と電池に稲妻(雷)マークが描かれているポート(※下画像内左のポート)があることに気づくのではないでしょうか。
このUSBポートに描かれているマークによって、どのような使い方ができるのかが異なります。
枝分かれしている配線が描かれているUSBポートは、通信機能と充電ができるポートです。
USBポートにケーブルを接続してクルマのディスプレイオーディオと連携させたい場合には、枝分かれしている配線が描かれているUSBポートに接続されているか確認しましょう。
USBポートに接続した機器とクルマを連携させたときにできることは、接続機器によって異なります。
例えば、Android AutoやCarPlayなどのアプリケーションを起動させた場合、ナビゲーションなどをディスプレイオーディオに映し出すことが可能です。また、車種によっては、USBメモリに記憶させた音楽ファイルや映像ファイルを再生できるものもあります。
ただし、Android AutoやCarPlayのバージョン、クルマ側のバージョンによって、利用可能なアプリケーションやファイルなどが異なります。
USBポートには、さまざまな機能があるものの、サブスクリプションサービスの充実やBluetoothの機能進化などによって、有線で接続することがなくなってきているという方も多いのではないでしょうか。
そのため、クルマのUSBポートは機器の充電用として利用する方が多くなってきているといえるでしょう。
電池に稲妻(雷)マークが描かれているUSBポートは、スマートフォンやタブレットなど身近な電子機器を充電するためのポートです。
充電用のUSBポートの多くはUSB Type-Cとなっているため、従来主流だったUSB Type-Aと比べると、充電速度が速いことが特徴となっています。ただし、ケーブルの種類や急速充電に対応していない機器などは、USB Type-Cであっても充電速度が速くなりません。
つまり、充電速度の速さが特徴のUSB Type-Cポートの機能を存分に発揮するためには、ケーブルや急速充電に対応している機器なのか確認する必要があるということです。
機器の充電に必要なUSBポートは、車に後付けすることができます。
後付けUSBポートとして手軽なのは、オートバックスやイエローハット、インターネット通販などで手に入れることができるシガーソケットに接続するタイプです。
カー用品店などで手に入れられてすぐに取り付けられるシガーソケットUSBは、シガーソケットに差し込むだけの簡単作業で利用できるため、手軽に充電用USBポートを増設したい場合には、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店でシガーソケットに接続するUSBポートを探してみると良いでしょう。
ただし、シガーソケットに接続するタイプのUSBポートは、アンペア数により充電速度が遅いことがあるため、アンペア数やワット数などを確認してから購入することをおすすめします。また、シガーソケットの設置位置と接続するシガーソケットUSBポートによっては、接触不良になることがあります。接触不良が起きると、機器への充電ができなくなるため、シガーソケットの設置場所に合った形状のシガーソケットUSBポートを接続しましょう。
トヨタ車に装備されている埋め込み型USBポートは、さまざまな車種に採用されています。また、内装の一部に埋め込まれるため、見た目がスッキリしていることも特徴です。
ただし、クルマによって装備されるUSBポートのタイプが異なります。
トヨタ車に装備される埋め込み型USBポートは、Type-AとType-Cの2タイプです。
Type-Aは主に通信機能と充電のポートとして設置されています。Type-Cは、主に充電用のポートですが、モデルによっては通信機能と充電に対応しているものもあります。詳しくは、各車種の取扱説明書などを参照してください。
トヨタ車に採用されている埋め込み型USBポートのアンペア数は次のとおりです。
・USB Type-A:1.5〜2.1A
・USB Type-C:3A
アンペア数が上記のようになっているため、スマートフォンなどの機器をより速く充電したいのであれば、USB Type-Cのポートにケーブルを接続しましょう。
先述したとおり、USBポートにはType-AやType-Cなど、さまざまなタイプがあります。
かつての主流はコネクターの形状が大きいUSB Type-Aでしたが、近年では多くのデバイスがUSB Type-Cを採用していることからも、現在の主流はUSB Type-Cといえるでしょう。
USBのポートの形状が異なると、何がどのように変わるのでしょうか。ここでは、トヨタ車にも採用されているUSB Type-AとUSB Type-Cの違いについて解説します。
USB Type-Aは、四角く角張ったコネクタが特徴のUSBです。かつて主流だったType-Aは、接続する際の裏表の向きに気をつける必要があるだけでなく、充電速度やデータ通信速度がType-Cと比較すると遅い傾向にあります。
一方、iPhoneが対応したことで話題となった近年の主流であるType-Cは、小さい楕円形のコネクタが特徴です。Type-Cでは、裏表の向きの指定がなくなっています。また、充電速度やデータ通信速度がType-Aと比べると速いのもType-Cのポイントです。さらに、急速充電にも対応しているため、従来のUSB(Type-AやType-Bなど)と比べると、より速く充電できます。
USB Type-Cは、大容量通信かつ大容量バッテリー搭載の機器が多くなっている現代において欠かすことができないUSBとなっており、パソコン、スマートフォン(Android・iPhone)、ゲーム機など、さまざまなデバイスに搭載されているタイプです。そのため、今後はしばらくUSB Type-Cが主流のUSBとなるでしょう。
トヨタ車に装備されているUSBポートを主流になっているType-Cに変えたいと考えはじめたとき、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店、アマゾンなどのインターネット通販でシガーソケットUSBポートを購入するのもよいですが、正しく充電できるか、接続不良にならないか心配という方もいるのではないでしょうか。
また、後付けパーツによって、インテリアの質感や造形を変えたくないという方もいるでしょう。
そのようなときにおすすめなのが、トヨタ自動車が公式に提供し、メーカー純正パーツを使用するTOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの「USB Type-Cコンバージョンキット」です。
USB Type-Cコンバージョンキットを施工すると、USB Type-AがUSB Type-Cに変更されます。また、アンペア数が2.1Aから3.0Aとなるため、より素早く機器の充電ができるようになるのもポイントです。
定期的に機種変更するスマートフォンをはじめとする電子機器に合わせて、クルマのUSBポートも新しくしてみてはいかがでしょうか。
TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、装備・機能のアップグレード・後付けを提供しているトヨタ公式サービスです。メーカーオプションパーツや年次改良でバージョンアップされたパーツ・機能の後付け・アップグレードをすることができます。
申し込み方法は、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYのホームページから車種を選択し、商品を絞り込み、適合確認をして、持ち込み店舗と施工日を選ぶという4ステップです。いつでも簡単に申し込みすることができます。
また、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、クルマのサブスク「KINTO」のオーナーだけでなく、他の方法で購入したオーナーも受けられるサービスとなっているため、トヨタ車オーナーであれば誰でも利用可能です。
所有しているトヨタ車の機能や装備の後付け・アップグレードをしたいと考え始めたときは、メーカー純正パーツを使用し、メーカー保証も付帯するTOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの利用をご検討ください。