2024.11.20 UP

カローラ ワゴンの歴史とツーリングとフィールダーの違いなどを解説!

カローラは、1966年の誕生以来、日本のみならず世界各国で販売されているトヨタを代表するモデルです。今回は、カローラシリーズの人気モデルであるツーリングやフィールダーを含む「ワゴン」に焦点を当て、その歴史や進化、現行モデルとして販売されているカローラ ツーリングとカローラ フィールダーの特徴や違い、現行モデルのカスタム方法などを解説します。

この記事の目次
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歴代カローラ ワゴンの歴史

1966年の登場から現在まで販売され続けているカローラのワゴンモデルはいつ誕生したのでしょうか。まず、カローラ ワゴンの歴史を簡単に紹介します。

1982年初代カローラ ワゴン登場

初代カローラ ワゴン

カローラにワゴンモデルが登場したのは4代目カローラ発売から3年後の1982年です。

ビジネスシーンだけでなく、レジャーにも使えるマルチユースのモデルとして登場しました。カローラ ワゴンは、「時代の変化に応じた価値を創造し続ける」というカローラのコンセプトを具現化したモデルとなっています。

 

「カロゴン」の愛称でも親しまれた3代目カローラ ワゴン

その後、1987年に2代目、1991年に3代目カローラ ワゴンが発売され、カローラの定番モデルとなっていきました。

カローラ ワゴンの後継モデルとなる「フィールダー」の登場

初代カローラ フィールダー(2000年)

カローラ ワゴンに転機が訪れたのは、9代目が登場した2000年のことです。9代目カローラは、これまでの保守的なデザインを一新し、流麗でモダンな印象へと生まれ変わりました。

新しくなったカローラ ワゴンは、「カローラ フィールダー」に名称を変更。新しいカローラ ワゴンとしてのスタートを切りました。

ちなみに、新しいカローラ ワゴンの名称「フィールダー(FIELDER)」は、フィールドに出て遊ぶ人(のためのクルマ)の意味を持たせた造語です。

カローラ フィールダーは、ミディアムクラスに匹敵する室内スペース、クラスを超えた高い品質を実現すると同時に、全高を高くしながらも背の高さを感じさせない流麗で永続性のあるスタイリングが特徴となっています。

2代目カローラ フィールダー

その後、2006年に2代目、2012年に3代目カローラ フィールダーが発売され、カローラシリーズのワゴンモデルとして確固たる地位を確立していきました。また、世代を重ねるたびに、伸びやかなスタイルとワゴンとしての利便性を高めていったのも特徴です。

走りと乗り心地が進化しカスタムも楽しめる「カローラ ツーリング」登場

カローラ ツーリング

カローラ ワゴンがカローラ フィールダーとなってから19年後となる2019年、カローラのワゴンは「カローラ ツーリング」となりました。

カローラ ツーリングでは、TNGAに基づいたグローバル共通プラットフォームを採用し、スポーティなデザインとクルマ本来の走る喜びを追求しながら、取り回しの良さなどを日本の環境に合わせた専用ボディとして登場。また、新しいプラットフォームの採用により、フラットな乗り心地、優れた操縦安定性、高い静粛性を実現していることも特徴です。さらに、カローラ ツーリングをはじめとするカローラ シリーズでは、メーカーオプションやディーラーオプションで選ぶことができないカスタムを楽しめるのも魅力となっています。

フィールダーとツーリングの違いは、カローラ フィールダーが日本の市場環境にベストフィットするコンパクト車として開発されているのに対し、カローラ ツーリングはグローバルモデルを日本市場に合わせる形で作られたという点です。

カローラ ツーリング(2019年)

このように、カローラ ワゴンは、ビジネスシーンでも使えるマルチユースのモデルから日本国内の道路環境に合わせたワゴン(フィールダー)へ進化した後、グローバル市場を視野に入れたスタイリングや走行性能を持つワゴン(ツーリング)になりました。

なお、カローラ ツーリングが発売されてからも、5ナンバーサイズのカローラ フィールダーは設定グレードや一部の装備を見直し、法人を含めた幅広いニーズにも対応するため、引き続き販売されています。

カローラ ツーリングとカローラ フィールダーの違いとは?

カローラ ツーリング(改良後)

販売が続いているカローラ ツーリングとカローラ フィールダーの違いをまとめて紹介します。

カローラ ツーリングとカローラ フィールダーの違い

 カローラ ツーリングカローラ フィールダー
デザインシンプルでスポーティなデザインアクティブでスタイリッシュなデザイン
ナンバー区分3ナンバー5ナンバー
乗車定員5名5名
ラゲージルーム容量通常時392L(最大802L)通常時413L(最大872L)
ラゲージ寸法(通常時)長さ930mm×幅1,464mm×高さ655〜755mm長さ970mm×幅1,510mm×高さ735mm
シートアレンジ後席6:4分割可倒式後席6:4分割可倒式

カローラ フィールダーとカローラ ツーリングでは、上記のような違いがあります。

日常使いから休日のレジャーまで幅広く対応したいのであれば、スポーティなスタイリングとグローバルモデルとしての走りが特徴のワゴン「カローラ ツーリング」がおすすめです。

日常使いが多く、日本の道路事情に合うワゴンを探しているのであれば「カローラ フィールダー」がおすすめといえるでしょう。

カローラ ツーリングのラインアップと主要スペック

カローラ ツーリング(マッシブグレー)

カローラ ツーリングのラインアップと主要スペックを紹介します。

カローラ ツーリングのグレードと価格

パワートレーングレード駆動方式価格(税込)
ハイブリッド車W×B2WD(前輪駆動)291万8,300円
G268万4,800円
X249万8,600円
W×B4WD(E-Four)311万6,300円
G288万2,800円
X269万6,600円
ガソリン車W×B2WD(前輪駆動)256万8,300円
G233万4,800円
X210万8,600円

カローラ ツーリングの主要スペックは以下のとおりです。

カローラ ツーリングの主要スペック

 

ハイブリッド車

ガソリン車

全長(mm)

 4,495

全幅(mm)

1,745

全高(mm)

1,460

ホイールベース(mm)

2,640

最小回転半径(m)

5.0〜5.3

乗車定員(名)

5

エンジン

1.8L直列4気筒ハイブリッド

1.5L直列3気筒ガソリン

最高出力

72kW(98ps)/5,200rpm

88kW(120ps)/6,600rpm

最大トルク

142Nm(14.5kgm)/3,600rpm

145Nm(14.8kgm)/4,800~5,200rpm

フロントモーター最高出力

70kW(95ps)

-

フロントモーター最大トルク

185Nm(18.9kgm)

-

リヤモーター最高出力

30kW(41ps)※E-Four

-

リヤモーター最大トルク

84Nm(8.6kgm)※E-Four

-

駆動方式

2WD(前輪駆動)/4WD(E-Four)

2WD(前輪駆動)

トランスミッション

電気式無段変速機

Direct Shift-CVT

(ギヤ機構付自動無段変速機)

使用燃料

無鉛レギュラーガソリン

燃料タンク容量(L)

43

47

WLTCモード燃費(km/L)

24.9〜29.5

17.8〜19.1

カローラ フィールダーのラインアップと主要スペック

カローラ フィールダー(EX)

カローラ フィールダーのラインアップと主要スペックを紹介します。

カローラ フィールダーのグレードと価格

パワートレーングレード駆動方式価格(税込)
ハイブリッド車EX2WD235万9,000円
ガソリン車2WD(CVT)191万5,700円
2WD(5速MT)178万6,400円
4WD(CVT)205万9,800円

カローラ フィールダーの主要スペックは以下のとおりです。

カローラ フィールダーの主要スペック

 

ハイブリッド車

ガソリン車

全長(mm)

4,400

全幅(mm)

1,695

全高(mm)

1,475(ガソリン車4WDは1,500)

ホイールベース(mm)

2,600

最小回転半径(m)

4.9

乗車定員(名)

5

エンジン

1.5L直列4気筒ハイブリッド

1.5L直列4気筒ガソリン

最高出力54kW(74ps)/4,800rpm

2WD:80kW(109ps)/6,000rpm

4WD:76kW(103ps)/6,000rpm

最大トルク111Nm(11.3kgm)/3,600〜4,400rpm

2WD(CVT):

136Nm(13.9kgm)/4,400rpm

2WD(5速MT):

138Nm(14.1kgm)/4,400rpm

4WD:132Nm(13.5kgm)/4,400rpm

フロントモーター最高出力

45kW(61ps)

-

フロントモーター最大トルク

169kW(17.2kgm)

-

駆動方式

2WD(前輪駆動)

2WD/4WD

トランスミッション

電気式無段変速機

Super CVT-i/5速MT

使用燃料

無鉛レギュラーガソリン

燃料タンク容量(L)

36

42

WLTCモード燃費(km/L)

27.8

15.6〜19.8

さまざまなニーズに応えるカローラのワゴンモデル

カローラ ツーリング(走行イメージ)

カローラ ツーリングやカローラ フィールダーを含むカローラ ワゴンは、ステーションワゴンならではのボディスタイルを活かした利便性が特徴のモデルです。

これまでの進化の歴史からもわかるように、カローラ ワゴンは時代のニーズやユーザーの要望に応えてきたことから、使う人に寄り添っているモデルといえるでしょう。そのため、乗用車として利用できるだけでなく、荷物をたくさん載せたいシーンや遠出するシーンなどにも最適です。

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