2022年に発表された16代目クラウンの第一弾モデルとして登場したクラウン(クロスオーバー)には、「RS」「G」「X」の3グレードが用意され、「RS」に2タイプ、「G」に4タイプのバリエーションがあったため、計7種類の展開となっていました。
2024年4月には、好評な装備を標準化するとともに、「RS」「Z」「G」「X」の4グレードへ集約。人気装備の標準化とともにシンプルなグレード体系に変更することで、グレードが選びやすくなりました。
そこで気になるのが、充実した装備が魅力の「RS」と「Z」グレードの違いです。この記事では、「RS」と「Z」の違いを細かく解説するとともに、純正部品を使ったトヨタ公式アップグレードについて紹介します。
クラウン(クロスオーバー)を検討中の方、機能や装備などをアップグレードしたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

クラウン(クロスオーバー)のグレード体系

まず、2024年10月時点におけるクラウン(クロスオーバー)のグレードとその特徴を簡単に紹介します。
クラウン(クロスオーバー)のグレードとその特徴 |
グレード | 特徴 |
CROSSOVER RS | 上級グレードのZから、21インチ(切削光輝+ブラック塗装)、パドルシフト付きステアリングに変更され、内装色の選択肢が1色増える |
CROSSOVER Z | 21インチノイズリダクション(ダークプレミアムメタリック塗装)ホイール、4眼LEDヘッドランプ、本革シート、12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusなどが標準装備される上級グレード |
CROSSOVER G | 標準グレードのXから、上級ファブリックシート+合成皮革(ブラック)へ変更され、12.3インチHDディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)が追加される |
CROSSOVER X | 19インチアルミホイール、LEDヘッドランプ、ファブリックシート+合成皮革(ブラック)などが装備される標準グレード |
クラウン(クロスオーバー)のグレードは、本革シート、4眼LEDヘッドランプ、21インチアルミホイールなどが標準装備される上級グレードの「RS」「Z」と、ファブリックシート、LEDヘッドランプ、19インチアルミホイールなどが標準装備される標準グレードの「G」「X」に分けることができます。
標準グレードの「G」と「X」では、装備、シート、ディスプレイオーディオなどが異なるため、違いがわかりやすいといえるでしょう。
しかし、上級グレードの「RS」と「Z」では、主要装備が共通であるため違いがわかりにくいという方もいるのではないでしょうか。では、上級グレードの「RS」と「Z」の具体的な違いとはなんなのでしょうか。
クラウン(クロスオーバー)のグレード比較!RSとZの違いとは?

クラウン(クロスオーバー)の上級グレード「RS」と「Z」の標準装備の違いは以下の一覧のとおりです。
なお、安全装備「Toyota Safety Sense」やディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ対応)Plusは、両グレードとも同じ装備が標準設定となっています。
クラウン(クロスオーバー)RSとZの違い |
装備・機能 | CROSSOVER RS | CROSSOVER Z |
225/45R21タイヤ&21×7.5Jアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)&センターオーナメント | ◯ | ‐ |
225/45R21タイヤ&21×7.5Jノイズリダクションアルミホイール(ダークプレミアムメタリック塗装)&センターオーナメント | ‐ | ◯ |
グリルシャッター | ‐ | ◯ |
車名エンブレム(リヤ) | 漆黒メッキ | クローム |
NAVI・AI-AVS | ◯ | ‐ |
EVドライブモード | ‐ | ◯ |
ドライブモードトグル式(REAR COMFORT/ECO/NORMAL/SPORT/CUSTOM) | ◯ | ‐ |
ドライブモードトグル式(ECO/NORMAL/SPORT/CUSTOM) | ‐ | ◯ |
キックダウンスイッチ | ◯ | ‐ |
AT油温ウォーニング | ◯ | ‐ |
エレクトロシフトマチック | ◯(Mモード) | ◯ |
パドルシフト | ◯ | ‐ |
スマートエントリー(全ドア)&スタートシステム(スマートキー×2) | クラウン専用キー | ◯ |
マニュアルケース | ◯ | ‐ |
上記の一覧からもわかるように、クラウン(クロスオーバー)RSとZの装備の違いはほとんどありません。ドライブモードやパドルシフトなどに違いがあるのは、パワートレーンが異なるためです。

では、クラウン(クロスオーバー)RSとZの主要スペックやパワートレーンの違いを一覧で確認してみましょう。
クラウン(クロスオーバー)RSとZのパワートレーン違い |
| CROSSOVER RS | CROSSOVER Z |
サイズや乗車定員 |
全長(mm) | 4,930 |
全幅(mm) | 1,840 |
全高(mm) | 1,540 |
ホイールベース(mm) | 2,850 |
最小回転半径(m) | 5.4 |
最低地上高(mm) | 145 |
乗車定員 | 5 |
エンジンや出力など |
エンジン | 2.4Lターボハイブリッド | 2.5Lハイブリッド |
種類 | 直列4気筒ターボ | 直列4気筒 |
エンジン排気量(cc) | 2,393 | 2,487 |
エンジン型式 | T24A-FTS | A25A-FXS |
駆動方式 | E-Four Advanced(電気式4輪駆動方式) | E-Four(電気式4輪駆動方式) |
トランスミッション | Direct Shift-6AT | 電気式無段変速機 |
最高出力 | 200kW(272PS)/6,000rpm | 137kW(186PS)/6,000rpm |
最大トルク | 460Nm(46.9kgm)/2,000〜3,000rpm | 221Nm(22.5kgm)/3,600〜5,200rpm |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク容量(L) | 55 |
フロントモーター最高出力 | 61kW(82.9PS) | 88kW(119.6PS) |
フロントモーター最大トルク | 292Nm(29.8kgm) | 202Nm(20.6kgm) |
リヤモーター最高出力 | 59kW(80.2PS) | 40kW(54.4PS) |
リヤモーター最大トルク | 169Nm(17.2kgm) | 121Nm(12.3kgm) |
WLTCモード燃費 | 15.7km/L | 22.2km/L |
価格 |
車両本体価格(税込) | 670万円 | 595万円 |
クラウン(クロスオーバー)RSとZでは、エンジンのタイプや使用燃料、エンジンやモーターの出力やトランスミッションなどに違いがあります。
クラウン(クロスオーバー)RSに搭載される2.4Lターボハイブリッドは、エンジンの最大トルクが2.5Lハイブリッドの2倍以上、モーターのトルクについても2.5Lハイブリッドより太くなっています。そのため、発進時の力強さは2.4Lターボハイブリッドの方があるといえるでしょう。
一方、2.5Lハイブリッドを搭載するクラウン(クロスオーバー)Zは、不足のないトルクや出力を発生させながら、燃費性能に優れているパワートレーンとなっています。燃費はWLTCモードで22.2km/Lで、使用燃料は無鉛レギュラーガソリンです。2.4Lターボハイブリッドの使用燃料は無鉛プレミアムガソリンという点からも、燃費性能・燃料代を比べると、2.5Lハイブリッドの方が経済的といえるでしょう。
※関連記事:「アップグレードレディ設計」が追加されたクラウン(クロスオーバー)の概要や魅力について解説
【内装の違い】RSとZの内装の違いは?

クラウン(クロスオーバー)RSとZの内装の主な違いは以下の点となります。
- 本革ステアリングホイール(パドルシフトの有無)
- 内装色のバリエーション(RSが4色、Zが3色)
- マニュアルケース(RSに標準装備)
- クラウン専用キー(RSに標準装備)
内装色とシート表皮カラーのバリエーションの違いは以下のとおりとなります。
クラウン(クロスオーバー)RSとZの内装色の違い |
CROSSOVER RS | CROSSOVER Z |
内装色×シート表皮カラー | 内装色×シート表皮カラー |
ブラック×ブラック | ブラック×ブラック |
ブラック/イエローブラウン×ブラック | ブラック/サドルタン×ブラック |
ブラック/サドルタン×ブラック | フロマージュ×フロマージュ |
フロマージュ×フロマージュ | |
※関連リンク:「アップグレードレディ設計」が追加されたクラウン(クロスオーバー)の概要や魅力について解説
【外装の違い】RSとZの外装の違いは?

クラウン(クロスオーバー)RSとZの外装の主な違いは以下の点となります。
- アルミホイールのデザインおよびカラー
- リヤ車名エンブレム(RSは漆黒メッキ、Zはクローム)
外装に大きな違いはないものの、ホイールデザインやカラーなどが異なると、クルマ全体の印象も大きく変わります。では、RSとZのホイールデザインやカラーはどのような違いがあるのでしょうか。
【CROSSOVER RS】

【CROSSOVER Z】

サイズは同じであるものの、デザインやカラーが異なるとクルマ全体のイメージも変わります。まさに「オシャレは足元から」といえるでしょう。
トヨタの公式アップグレードサービスKINTO FACTORYとは?!

クルマを目にしたときの第一印象は非常に重要です。クルマをひと目見たときのイメージに影響するのは、ホイールをはじめとする各装備やボディカラーです。また、クルマに乗り込んだときの印象は、内装色やパネルカラーなどによって決まります。
クルマを見たときや乗り込んだときのイメージを変えるためには、アフターパーツを取り付けるという方法を考える方も多くいるかと思いますが、実は純正パーツでアップグレードできるサービスがあることをご存知でしょうか。
トヨタ公式のアフターサービスやアップグレードサービスを展開しているKINTO FACTORYでは、トヨタ純正パーツを使ってクラウン(クロスオーバー)をアップグレードすることが可能です。
現時点(2024年10月時点)でラインアップされているKINTO FACTORYのクラウン(クロスオーバー)アップグレードメニューは以下のとおりです。
上記のとおり、複数のアイテムがラインアップされているだけでなく、順次メニューが増えています。そのため、今後もアップグレードメニューが追加される可能性があるでしょう。
最新情報は、KINTO FACTORYのホームページおよびクラウン(クロスオーバー)ページにて更新されますので、合わせてご確認ください。
最後に、KINTO FACTORYについて紹介します。

KINTO FACTORYとは、既に購入されユーザーが保有している車の安全装備や便利機能を最新化し、これまで後付けができなかった新車工場装着のメーカーオプションを後付けすることができるサービスです。その他にも「86 REFRESH サービス」のように低年式多走行により経年劣化した機能や、内装をリフレッシュ、リフォームするサービスも展開しています。
トヨタ、レクサス、GRのブランドを展開しており、その全てがトヨタ自動車のメーカー品質で提供されメーカー保証が付帯します(※)。申し込みはKINTO FACTORYのWEBサイトから24時間でき、夜間や販売店の定休日なども申し込みが可能です。WEBサイトで申し込みを行い部品手配が完了した後、指定した販売店に車両を持ち込み施工する流れとなります。メーカー純正部品で施工することに加え、レクサス販売店の整備品質で施工できるので安心です。
※車種ごと、商品ごとに保証期間、保証内容が異なります
「KINTO FACTORY」を運営するKINTOはメインの事業がサブスクリプションの提供ですが、「KINTO FACTORY」はKINTOで契約したサブスク車両以外の車も施工可能です。
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