210系クラウンは、2012年から2018年まで販売された14代目モデルです。210系14代目クラウンには、「ロイヤル」や「アスリート」といったネーミングが付されており、それぞれのキャラクターや個性がよりわかりやすくなっています。この記事では、210系クラウンの歴史、前期モデルと後期モデルの違い、中古車の相場、純正部品を使った210系クラウンのリフレッシュ方法などを解説します。現オーナーだけでなく、中古車で210系クラウンを手に入れようとしている方も参考にしてみてください。
210系クラウン 前期 後期違いの違いを解説!中古車相場や購入後のリフレッシュメニューも紹介

210系クラウンとは?
210系クラウンとは、2012年にフルモデルチェンジし、2018年まで販売された14代目クラウンです。
14代目では、原点に立ち返り、クラウンの本質である優れた乗り心地や高い静粛性を磨き上げ、現代においてクラウンに求められる要件を積み上げていくことを念頭に置き開発されました。
また、一目で新型クラウンと分かる個性と躍動感に満ちたスタイルをはじめ、高出力と低燃費を両立する新開発2.5Lハイブリッドシステム、熟成した足まわりなど、主要コンポーネントを見直し、トヨタマルチオペレーションタッチなどのさまざまな先進装備や技術を投入。時代の先を見つめた大胆な進化を遂げていることが特徴です。
ロイヤルとアスリートをラインアップする210系クラウン
210系クラウンには、フォーマルな「ロイヤル」シリーズと高級車に求められるスポーティさを追求した「アスリート」シリーズがラインアップされており、それぞれに個性的なスタイリングが与えられています。
「ロイヤル」シリーズは、縦に厚みを持たせたアッパーグリルとワイド感を強調するロアグリルを融合し、威厳ある新たなクラウンの顔を象徴的に演出。一方、「アスリート」シリーズは、タイヤの存在を強く意識させるフェンダー、スポーツモデルとしての機能性を感じさせる王冠をモチーフとしたグリル形状が特徴です。
インテリアは、日本の美意識をいかした造形や手工芸品の趣がある質感を表現するとともに、各種操作スイッチをタッチパネルに集約することでシンプルな操作性を実現する「トヨタマルチオペレーションタッチ」を採用し、伝統と革新を融合させたモダンな室内空間を表現しています。
パワートレーンは、ロイヤルシリーズとアスリートシリーズでラインアップが異なります。それぞれのパワートレーンは次のとおりです。
【ロイヤルシリーズ】
- 2.5L V型6気筒ガソリンエンジン(4GR-FSE)
- 2.5L 直列4気筒ハイブリッド(リダクション機構付THS II)
【アスリートシリーズ】
- 2.5L V型6気筒ガソリンエンジン(4GR-FSE)
- 2.5L 直列4気筒ハイブリッド(リダクション機構付THS II)
- 3.5L V型6気筒ガソリンエンジン(2GR-FSE)
210系クラウンの主なスペックやグレード

210系クラウンの主なスペックは次のとおりです。
210系クラウンの主要スペック(2012年発売当初の数値) | ||
ロイヤル | アスリート | |
全長(mm) | 4,895 | 4,895 |
全幅(mm) | 1,800 | 1,800 |
全高(mm) | 1,460(4WDは1,475) | 1,450(4WDは1,465) |
ホイールベース(mm) | 2,850 | 2,850 |
最小回転半径(m) | 5.2(4WDは5.4) | 5.2(4WDは5.4) |
エンジン |
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JC08モード燃費(km/L) |
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価格(税込) | 353万円〜536万円 | 357万円〜575万円 |
210系クラウンロイヤルグレード(2014年発売当時) | |||
エンジン | グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
2.5L V6 | ロイヤル | 2WD(FR) | 353万円 |
ロイヤルサルーン | 409万円 | ||
ロイヤルサルーンG | 4,82万円 | ||
ロイヤル i-Four | 4WD | 380万円 | |
ロイヤルサルーン i-Four | 436万円 | ||
ロイヤルサルーンG i-Four | 505万円 | ||
2.5Lハイブリッド | ロイヤル | 2WD(FR) | 410万円 |
ロイヤルサルーン | 469万円 | ||
ロイヤルサルーンG | 536万円 | ||
210系クラウンアスリートグレード(2014年発売当時) | |||
エンジン | グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
2.5L V6 | アスリート | 2WD(FR) | 357万円 |
アスリートS | 413万円 | ||
アスリートG | 490万円 | ||
アスリート i-Four | 4WD | 380万円 | |
アスリートS i-Four | 436万円 | ||
アスリートG i-Four | 513万円 | ||
3.5L V6 | アスリートS | 2WD(FR) | 497万円 |
アスリートG | 575万円 | ||
2.5Lハイブリッド | アスリート | 2WD(FR) | 410万円 |
アスリートS | 469万円 | ||
アスリートG | 543万円 |
210系クラウンの歴史
210系クラウンの発売から販売終了までの歴史をまとめて紹介します。
- 2012年12月25日:14代目となる210系クラウン発売(ロイヤルシリーズとアスリートシリーズを同時発売)
- 2013年8月30日:ピンクのクラウン特別仕様車”ReBORN PINK”を設定(9月1日から9月30日まで1ヶ月限定で注文受付され年末に納車された)
- 2014年7月9日:特別仕様車ロイヤルサルーン“Black Style”、ロイヤルサルーン Four“Black Style”、アスリートS“Black Style”、アスリートS Four“Black Style”を発売
- 2015年3月25日:クラウン誕生60周年記念特別仕様車“空色 edition”と“若草色 edition”を設定(4月1日〜4月30日まで1ヶ月限定で注文受付)
- 2015年10月1日:マイナーチェンジ(ロイヤルシリーズとアスリートシリーズ)
- 2016年8月29日:トヨタ店創立70周年記念の特別仕様車”J-FRONTIER”発売
- 2017年8月28日:特別仕様車“J-FRONTIER Limited”を発売
210系クラウンの前期モデルでは、ピンク、空色、若草色などビビッドなカラーリングのモデルが発売されたことが大きな話題となりました。2015年10月には、マイナーチェンジが実施され、エクステリアやインテリアの変更、走行性能やパワートレーンの進化および追加などがされ、後期型となっています。
では、210系クラウンの前期型と後期型の違いをより詳しく見ていきましょう。
210系クラウンの前期と後期の違い
2015年10月1日にマイナーチェンジした210系クラウンは、エクステリアやインテリアの変更、アスリートシリーズのパワートレーン追加、ボディ剛性の強化などがされました。主な変更点を詳しく解説します。
エクステリアやインテリア
後期モデルのエクステリアでは、フロントグリルが下部まで延長され、より存在感と押し出し感が強くなりました。また、ヘッドランプの形状がよりシャープになり、フォグランプが角形のデザインに変更されています。アスリートのリヤコンビランプは丸型の形状がより強調されているのもポイントです。
アスリートシリーズのインテリアはメノウ積層柄加飾パネルを採用し工芸品のような透明感と深みを表現し、ロイヤルシリーズのインテリアは立体感のある細かい木目調をベースにした格子柄パネルを採用することで、それぞれの個性をより際立たせています。
また、自分だけの特別なクラウンを選べる「ジャパンカラーセレクションパッケージ」をアスリートシリーズにパッケージオプションとして設定。日本ならではの繊細な色域の12色を外板色に設定したほか、専用の内装色3色との組み合わせにより、自分らしい「色を選ぶ歓び」を楽しむことができるようになりました。
後期モデルのアスリートシリーズに採用された2.0L直噴ターボエンジン
アスリートシリーズのパワートレーンには、低・中速域からの優れた加速性能を実現する2.0L直噴ターボエンジン(8AR-FTS)を追加。軽快さとパワフルな走りを両立するパワートレーンの追加により、アスリートシリーズのスポーティさがさらに強調されました。
ボディ剛性の強化
2015年10月のマイナーチェンジでは、ボディ接合部の剛性強化、フロント・リヤサスペンションのチューニング最適化により、操舵時の車両応答性やグリップ感とともに、乗り心地のさらなる質感向上を実現する改良も加えられています。
マイナーチェンジ時の価格
マイナーチェンジ時の価格(税込)は次のとおりです。
- ロイヤルシリーズ:373万円〜590万6,000円
- アスリートシリーズ:388万円〜610万円
ロイヤルシリーズもアスリートシリーズもマイナーチェンジのタイミングでデビュー当初より価格がアップしています。どちらもより優れた走りを実現するための改良や変更がされているため、価格が上がったといえるでしょう。
現在の中古車相場は?前期と後期どちらがおすすめ?
210系クラウンの中古車を見てみると、新車で販売されていたときより手が届きやすい価格となっています。ロイヤルシリーズとアスリートシリーズの相場は次のとおりです。
【中古車相場(2024年9月時点)】
ロイヤルシリーズ:車両価格90万円〜300万円
アスリートシリーズ:車両価格100万円〜400万円
前期型と後期型を比べると、年式が新しく、走行距離が比較的短い後期型の方が高い価格設定になっている傾向が見られます。ただし、期間限定受注のモデル(ピンク、空色、若草色)は、希少価値が高く評価されているため、高価格帯になっているようです。
前期型と後期型のどちらにするか悩んだ時は、予算に応じて決めるだけでなく、車そのものの進化にも注目して選ぶことをおすすめします。よって、前期型と後期型では、ボディ剛性が強化され、デザインも洗練された後期モデルの方がおすすめといえるでしょう。
中古の210系クラウンを手に入れたら行っておきたいリフレッシュメニュー
中古車で210系クラウンを購入する場合、納車前に点検・整備や清掃などが実施された後に納車されるケースが多いものの、外装や内装の部品交換やリフレッシュがされていない場合がほとんどです。
現在の車から210系クラウンに乗り換えるタイミングで、手が触れるところやよく目にするところをリフレッシュしておきたいというときは、KINTO FACTORYのアップグレードサービスを利用するとよいでしょう。
KINTO FACTORYは、外装・内装のリフレッシュや機能・装備のアップグレードなど、メーカー公認のサービスを提供しています。リフレッシュ・アップグレード・カスタムでは、メーカー純正部品を使用し、正規販売店で取り付けや施工を実施します。また、メーカー保証も付帯しているため万が一のときも安心です。
210系クラウンのKINTO FACTORYメニュー
KINTO FACTORYでラインアップしている210系クラウンのアップグレードメニューは次のとおりです。
長年使用したことによる経年劣化やハンドル部分の革の剥がれなどが気になるときにおすすめのアップグレードサービスです。ステアリングホイールごと純正の新品に交換するためリフレッシュできます。また、トヨタのメーカー保証が付くことに加え、KINTO FACTORYを取り扱うトヨタ販売店で取り付けを行うため安心です。さらに、KINTO FACTORYのWEBサイトから申し込むと、取付工賃込みの専用価格になるのも嬉しいポイントとなっています。工賃込みの販売価格はしトヨタ純正品とは思えない驚きの低価格。ぜひ、ご自身のクラウンに装着可能なステアリング(ハンドル)を確認してみて下さい。
210系クラウンをリフレッシュ・アップグレード・カスタムするならKINTO FACTORY
14代目210系クラウンは、斬新なエクステリアデザイン、ビビッドなカラーリングの限定車の発売など、さまざまなチャレンジをした世代のクラウンといえるでしょう。
210系クラウンを新車から乗り続けている方だけでなく、中古車で210系クラウンを手に入れた方の中には、210系クラウンをリフレッシュ・アップグレード・カスタムしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。210系クラウンをリフレッシュ・アップグレード・カスタムしたいときは、KINTO FACTORYを通じて純正パーツへ変更することをおすすめします。
KINTO FACTORYで、見た目と気持ちを一新して、210系クラウンとのカーライフを充実させてみてはいかがでしょうか。
KINTO FACTORYってなに?サービスの利用方法や施工場所について
KINTO FACTORYとは、既に購入されユーザーが保有している車の安全装備や便利機能を最新化し、これまで後付けができなかった新車工場装着のメーカーオプションを後付けすることができるサービスです。その他にも「86 REFRESH サービス」のように低年式多走行により経年劣化した機能や、内装をリフレッシュ、リフォームするサービスも展開しています。
トヨタ、レクサス、GRのブランドを展開しており、その全てがトヨタ自動車のメーカー品質で提供されメーカー保証が付帯します(※)。申し込みはKINTO FACTORYのWEBサイトから24時間でき、夜間や販売店の定休日なども申し込みが可能です。WEBサイトで申し込みを行い部品手配が完了した後、指定した販売店に車両を持ち込み施工する流れとなります。メーカー純正部品で施工することに加え、レクサス販売店の整備品質で施工できるので安心です。
※車種ごと、商品ごとに保証期間、保証内容が異なります
「KINTO FACTORY」を運営するKINTOはメインの事業がサブスクリプションの提供ですが、「KINTO FACTORY」はKINTOで契約したサブスク車両以外の車も施工可能です。
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