2012年12月25日に14代目210系となったクラウン。14代目でも13代目と同様にフォーマルな「ロイヤル」シリーズとスポーティな「アスリート」シリーズを展開し、2013年1月からはハイブリッドモデルの生産も開始されました。
この記事では、210系クラウンの中でも人気が高いアスリートのハイブリッドモデルについて詳しく解説します。また、トヨタ純正品を使ったメーカー公式のアップグレードについても解説していますので、210系クラウンアスリートハイブリッドオーナーの方だけでなく、これから210系クラウンアスリートハイブリッドを購入しようと考えている方も参考にしてみてください。

210系クラウンアスリートハイブリッドとは

210系クラウンアスリートハイブリッドとは、2012年12月25日にフルモデルチェンジして14代目となったクラウンのスポーティモデル「アスリート」のハイブリッド車です。
14代目210系クラウンアスリートは、ひと目でクラウンアスリートだとわかる王冠をモチーフにしたフロントグリルや盛り上がっているフロントフェンダーなど、印象が強いスタイリングが特徴です。一方、インテリアは、クラウンらしい上質感を備えながらスポーティさをさり気なく演出しているのが特徴となっています。
210系クラウンアスリートのパワートレーンは、2.5L V6、3.5L V6、そして2.5Lハイブリッドの3種類をラインアップ。また、2015年10月のマイナーチェンジでは、2.0Lガソリンターボエンジンが追加され、最終的に4種類のパワートレーンとなりました。
210系クラウンアスリートのグレードは、基本グレードの「アスリート」、充実した装備が特徴の「アスリートS」、ラグジュアリーさと利便性を高めた「アスリートG」の3グレードです。2012年の発売当初は2WD(FR)のみでしたが、2014年7月からはトヨタ初となるハイブリッドフルタイム4WD車を追加しました。
2012年にフルモデルチェンジして登場した14代目210系クラウンは、2015年のマイナーチェンジを経て、2018年まで生産されました。
210系クラウンアスリートハイブリッドのグレードによる装備の違い

210系クラウンアスリートハイブリッドのグレードによる装備の違いは以下のとおりです。
210系クラウンアスリートハイブリッドのグレードによる装備の違い一覧(2016年8月時点の相違点) |
装備 | グレード |
アスリートG | アスリートS | アスリート |
フロントドアグリーンガラス(スーパーUVカット&撥水機能付) | ◯ | ◯ | メーカーオプション |
電動式リヤサンシェード | ◯ | メーカーオプション | - |
オートワイパー(雨滴感応式) | ◯ | ◯ | - |
ドアミラー | | (リバース連動機能&足元照明はメーカーオプション) | 電動格納式 |
LEDハイマウントストップランプ | 6灯 | 6灯 | 4灯 |
防眩インナーミラー | 自動 | 自動 | ◯ |
デジタルクロック | GPS補正機能付き | GPS補正機能付き | ◯ |
チルト&テレスコピックステアリング | 電動(オートチルトアウェイ&リターン機能付) | 電動(オートチルトアウェイ&リターン機能付) | マニュアル |
シート表皮 | 本革 | ファブリック | ファブリック |
前席シートベンチレーション | ◯ | - | - |
フロントシート | 運転席8ウェイパワー | 運転席8ウェイパワー | 運転席6ウェイマニュアル |
助手席 | 4ウェイパワー | 4ウェイパワー | マニュアル |
電動ランバーサポート(運転席) | ◯ | ◯ | - |
マイコンプリセットドライビングポジションシステム(ステアリング・シート・ドアミラー) | ◯ | - | - |
パワーイージーアクセスシステム(運転席) | ◯ | - | - |
スマートエントリー&スタートシステム | 全ドア(カードキー付き) | 全ドア | フロントドア&ラゲージドア |
イージークローザー | ラゲージドアのみ | ラゲージドアのみ | - |
ブラインドスポットモニター | ◯ | - | - |
T-Connect SDナビゲーションシステム(7chオーディオアンプ、10スピーカー) | ◯ | ◯ | - |
T-Connect専用DCM+ルーフアンテナ | ◯ | メーカーオプション | - |
オーディオレス(6スピーカー/カバーレス・センタートレイ〈ゴムマット〉付) | - | - | ◯ |
アダプティブハイビームシステム | ◯ | - | - |
オートマチックハイビーム | - | ◯ | ◯ |
リモートセキュリティシステム(リモートイモビライザー) | ◯ | メーカーオプション | - |
一覧からもわかるように、アスリートGは高級感も感じられるグレード、アスリートSは使い勝手に優れる装備充実グレード、アスリートはクラウンアスリートらしさを楽しめるグレードとなっています。
210系クラウンアスリートハイブリッドの燃費や馬力など基本性能

210系クラウンアスリートハイブリッドのパワーユニットのスペックは次のとおりです。
【2.5Lハイブリッドユニットの主要スペック】
- エンジン型式:直列4気筒DOHC(2AR-FSE)
- 排気量:2.5L
- 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
- 燃料タンク容量:65L
- エンジン最高出力:131kW(178PS)/6,000rpm
- エンジン最大トルク:221Nm(22.5kgm)/4,200~4,800rpm
- モーター最高出力:105kW(143PS)
- モーター最大トルク:300Nm(30.6kgm)
- トランスミッション:電気式無段変速機
- 駆動方式:後輪駆動方式(FR)/4輪駆動方式(フルタイム4WD)
- 燃費(JC08モード):FR 23.2km/L、4WD 21.0km/L
210系クラウンアスリートハイブリッドに搭載されるハイブリッドシステムは、トヨタ初となるハイブリッドフルタイム4WD車で、2.5LハイブリッドシステムにトルセンLSD付トランスファーと新開発ハイブリッド用トランスミッションを組み合わせ、高い操縦安定性と低燃費を両立していることが特徴です。また、3.0L自然吸気エンジン並みの最大トルクを発生するモーターによりスムーズな発進や加速を実現しています。
後期モデルが人気?210系クラウンアスリートハイブリッド前期と後期の違い

210系クラウンアスリートハイブリッドは、2015年10月1日にマイナーチェンジし、外装や内装がリニューアルしました。マイナーチェンジで変更となった主なポイントは以下のとおりです。
エクステリア

エクステリアは、見る角度で表情を変える立体メッシュ形状を採用したフロントグリルにより、圧倒的な押し出し感をさらに強調するフロントビューとなりました。
また、フロントバンパー下端まで伸ばしたグリル枠が低重心を強調し、グリル両側のバンパーはコーナーへの張り出しと後方へ向かう立体的な造形により、ワイド&ローの構えを強調。
ヘッドランプは、1灯の光源でロービームとハイビームの切り替え可能なBi-Beam LEDヘッドランプに加え、デイライト機能付の面発光LEDクリアランスランプにより、精悍さと先進性を表現しています。
リヤランプは、一回り大きなリング形状とし、深みのある立体的な造形となりました。
インテリア

インテリアは、工芸品のような透明感と深みのあるメノウ積層柄加飾パネルを採用し、より上質な室内空間を演出しています。
ボディ剛性の強化

ボディ接合部の剛性強化、フロント・リヤサスペンションのチューニング最適化により、操舵時の車両応答性やグリップ感とともに、乗り心地のさらなる質感を向上し、高級セダンとして優れた基本性能を底上げしています。
世界初採用のITS Connectをはじめとした先進装備

ITS専用周波数(760MHz)を活用したITS Connectを世界初採用しました。
車に搭載したセンサーでは捉えきれない見通し外の情報や信号などの情報を道路に設置されたインフラ設備と車、あるいは車同士が直接通信し、ドライバーに知らせることで安全運転を支援します。
210系クラウンアスリートハイブリッドの内装や外装
210系クラウンアスリートハイブリッドのエクステリアやインテリアを写真とともに紹介します。
210系クラウンアスリートハイブリッドのエクステリア
210系クラウンアスリートハイブリッドのエクステリアを前期と後期に分けて見てみましょう。
前期(2012年12月25日〜2015年9月30日)

後期(2015年10月1日〜2018年6月25日)

210系クラウンアスリートハイブリッドのインテリア
210系クラウンアスリートハイブリッドのインテリアを前期と後期に分けて見てみましょう。
前期(2012年12月25日〜2015年9月30日)

後期(2015年10月1日〜2018年6月25日)

210系クラウンアスリートハイブリッドの中古車相場

210系クラウンアスリートハイブリッドの中古車相場(車両価格)は、100万円から400万円(2024年9月時点)となっています。
中古車の相場を詳しく見てみると、年式が新しく、走行距離が短く、状態がよい車両(修復歴や傷・へこみなどがない車両)が高い価格帯に位置しています。また、期間限定受注されたモデル(ピンク、空色、若草色)は、希少価値が評価される傾向が見られます。
中古車を選ぶときは、予算だけでなく、年式や走行距離、車両の状態に加え、マイナーチェンジで進化した走りの質感やデザインなども考慮するとよいでしょう。よりクラウンアスリートハイブリッドらしい質の高い走りや上質感を体感したいのであれば、マイナーチェンジ後の車両がおすすめです。ただし、後期モデルには、ピンク・空色・若草色といった特別色採用モデルがありません。特別色を求めるのであれば、実車を確認し、状態がよいことを確かめてから購入しましょう。
トヨタ自動車が公式に提供するKINTO FACTORYとは?

中古車で210系クラウンアスリートハイブリッドを手に入れたり、新車から大切に乗り続けていたりすると、ハンドルの剥がれや劣化などが気になってくるのではないでしょうか。
210系クラウンアスリートハイブリッドの内装や外装をリフレッシュしたいと思ったときは、トヨタ自動車が公式に提供するアフターサービスの「KINTO FACTORY」を利用しましょう。
KINTO FACTORYは、メーカー公認のアフターサービスを提供しており、メーカー純正パーツを使ったアップグレード・部品交換・リフレッシュを行っています。また、各サービスは正規販売店で実施され、メーカー保証も付帯するため、安心して施工することができます。
※KINTOのサブスク利用の有無は関係なくKINTO FACTORYのWEBサイトで車の車台番号を入力して施工可能な商品が表示された車両が対象となります
KINTO FACTORYで用意されている210系クラウンアスリートハイブリッドのメニュー

KINTO FACTORYでラインアップしている210系クラウンアスリートハイブリッドのメニューは以下のとおりです。
クラウン(210系)のステアリングホイールをトヨタ純正の本革のステアリングに交換するアップグレードメニューです。KINTO FACTORYのWEBサイトから申し込むと、部品代・工賃・保証込みの専用価格で利用することができます。
KINTO FACTORYでリフレッシュして新たなカーライフを楽しもう

KINTO FACTORYでは、メーカー純正パーツを使用したリフレッシュ・アップグレード・カスタムを提供しています。
KINTO FACTORYで、長年の使用により劣化してしまったパーツを交換したり、欲しかった装備や機能を追加・アップグレードしたりすると、よりカーライフを充実させることができるでしょう。
あなたもこの機会にKINTO FACTORYで愛車をアップグレード&リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
最後に、KINTO FACTORYについて紹介します。
KINTO FACTORYってなに?サービスの利用方法や施工場所について

KINTO FACTORYとは、既に購入されユーザーが保有している車の安全装備や便利機能を最新化し、これまで後付けができなかった新車工場装着のメーカーオプションを後付けすることができるサービスです。その他にも「86 REFRESH サービス」のように低年式多走行により経年劣化した機能や、内装をリフレッシュ、リフォームするサービスも展開しています。
トヨタ、レクサス、GRのブランドを展開しており、その全てがトヨタ自動車のメーカー品質で提供されメーカー保証が付帯します(※)。申し込みはKINTO FACTORYのWEBサイトから24時間でき、夜間や販売店の定休日なども申し込みが可能です。WEBサイトで申し込みを行い部品手配が完了した後、指定した販売店に車両を持ち込み施工する流れとなります。メーカー純正部品で施工することに加え、レクサス販売店の整備品質で施工できるので安心です。
※車種ごと、商品ごとに保証期間、保証内容が異なります
「KINTO FACTORY」を運営するKINTOはメインの事業がサブスクリプションの提供ですが、「KINTO FACTORY」はKINTOで契約したサブスク車両以外の車も施工可能です。
サービス対象車種はこちらからご確認いただけます。
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