2024年4月に一部改良されたクラウン(クロスオーバー)は、内装の質感向上、グレード体系の変更、特別仕様車の設定などがされたのと同時に、「CROSSOVER G」に「アップグレードレディ設計」が取り入れられました。これにより、車両購入後に機能を追加することが可能となりました。では、機能のアップグレードやアップグレードレディ設計とは何なのでしょうか。
本記事では、KINTO Unlimited以外の車両に初めて導入された「アップグレードレディ設計」の概要やアップグレードによってどのような機能やシステムが追加されるのか解説します。

KINTO FACTORYを通じて施工する車のアップグレードとは?

KINTO FACTORYを通じて施工する車のアップグレードとは、経年劣化した部品の交換や、技術革新に合わせてソフトウェア・ハードウェアの機能やアイテムをタイムリーに反映し、車を最新の状態に「進化」させるサービスのことです。
この車の進化をトヨタ自動車が公式で 提供しているのが「KINTO FACTORY」となります。
KINTO FACTORYで提供している車の進化は3種類あります。それぞれの進化の特徴は次のとおりです。
- リフォーム:経年劣化した内外装のリフレッシュやアイテム交換などを行うサービス
- アップグレード:車の基本性能を向上させる安全装備などを後付けするサービス
- パーソナライズ:ユーザーの運転データをもとに、一人ひとりの個性や好みに合わせて車の設定を最適化するサービス
KINTO FACTORYでは、このような進化を通じて車を最新の状態に維持し続けるサービスを提供しています。
アップグレードするための設計「アップグレードレディ設計」とは?

KINTO FACTORYが提供する車の進化の1つである「アップグレード」を実施するためには、ハードウェアとソフトウェアの両方の準備が必要となります。言い換えると、どちらか一方でも欠けてしまうと車を進化させることができないということです。
そこでトヨタは、車両開発の段階からアップグレードサービスに必要な施工作業を想定し、大幅に時間を短縮する構造をあらかじめ織り込んで設計することで、将来登場する装備や機能の後付けを可能とする独自の設計方式を採用。これにより、車両を購入した後、必要な装備や機能などを後付けすることが可能となりました。このアップグレードに必要な準備がされた設計が「アップグレードレディ設計なのです。
アップグレードレディ設計は、車のサブスクKINTO専用グレードとして用意されたプリウス「U」グレードを皮切りに、ヤリス クロス「U」グレードやヤリス「U」グレードとKINTO Unlimitedの対象車両に展開されてきましたが、2024年4月ついにKINTO Unlimited以外のモデルにも採用されることとなりました。その第1段が一部改良されたクラウン(クロスオーバー)のGグレードです。そのため、KINTO Unlimited以外の車の所有方法でも、トヨタが提案する車の進化を体感することができるようになりました。
クラウン(クロスオーバー)のアップグレードメニュー

KINTO FACTORYで用意しているクラウン(クロスオーバー)のアップグレードメニューは次のとおりです。
それぞれどのようなアップグレードがされるのか見ていきましょう。
内装加飾パッケージ

内装加飾パッケージは、2024年の年次改良や2023年10月発表のクラウン(スポーツ)の内装で採用された最新の塗装色や質感をクラウン(クロスオーバー)に応用させるアップグレードパッケージです。
ツヤなし塗装の素材が中心の内装から、シフトパネル、ドアスイッチベースなど、内装の印象に大きな影響を与えるパーツをツヤあり塗装に変更します。また、統一感を高めるべく、インサイドドアハンドルやカップホルダーの塗装色を変更するこだわりのパッケージです。
ツヤあり塗装や塗装色の変更により、光の反射が増し、室内がより華やかな空間になります。
内装加飾パッケージの変更箇所は以下のとおりです。
①シフトパネル
②ドアスイッチベース(前席/後席)
③カップホルダー
④インサイドドアハンドル(前席/後席)
⑤コンソールエンド
<関連ページ>
>>クラウンクロスオーバー内装加飾パッケージの商品詳細ページ
トヨタセーフティセンス拡張パッケージ

トヨタセーフティセンス拡張パッケージは、アップグレードレディ設計がされているクラウン(クロスオーバー)Gが対象となるアップグレードです。
先進安全機能および運転支援システムをアップグレードによって追加することができます。追加される機能やシステムは次のとおりです。
- トヨタチームメイト:アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)
- 緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)
- フロントクロストラフィックアラート[FCTA]
- レーンチェンジアシスト[LCA]
- ステアリングヒーター(操作はセンターディスプレイのみ)
渋滞時や緊急時の支援システムが追加されることで、上級グレードであるRSやZと同等の安全機能や運転支援システムにアップグレードされます。
さまざまな事情でGグレードを選択したものの、上級グレードと同様の安全機能や支援システムが欲しいときは、KINTO FACTORYでアップグレードしましょう。
<関連ページ>
>>トヨタセーフティセンス拡張パッケージの商品詳細ページ
本革シートパッケージ

本革シートパッケージは、2024年4月の一部改良以降のクラウン(クロスオーバー)Gグレードが対象のアップグレードアイテムです。
アップグレードによって、シートが上級グレードのRSやZと同じ本革シートに変更されます。また、前席シートヒーター/ベンチレーションやステアリングヒーターなども装備されるため、快適性もアップするメニューとなっています。本革シートパッケージのアップグレード内容は以下のとおりです。
- 本革シート
- 前席シートヒーター/ベンチレーション
- 助手席4ウェイパワーシート
- マイコンプリセットドライビングポジションシステム
- ステアリングヒーター
クラウン(クロスオーバー)を購入するときに、後で本革シートにアップグレードできることを知っていれば、クラウン(クロスオーバー)Gグレードに標準装備されるシートでしばらく過ごした後に、上級グレードに装備されるシートに変更するといった新しい楽しみ方もできます。
<関連ページ>
>>本革シートパッケージの商品詳細ページ
KINTO FACTORYとは?

KINTO FACTORYでは、アップグレード・リフレッシュ・パーソナライズを通じて、新しい車の価値やサービスを提供しています。また、KINTO FACTORYのアップグレードや部品交換では、トヨタ純正のパーツを使用していることも大きなポイントです。さらに、保証も付帯しているため、初期不良などの不具合があったときも安心です。
加えて、KINTO FACTORYのアップグレードメニューの料金には、部品代・工賃・保証が含まれた価格設定となっています。そのため、工賃や保証などの追加料金を心配する必要がありません。
KINTO FACTORYで提供しているサービスは、車のサブスク「KINTO」の車両のみならず、新車で車を購入した方、中古車を買った方も対象です。そのため、どなたでもKINTO FACTORYを利用することができます。
「やっぱり、あの装備・機能が欲しかった」、「メーカーオプションを選んでおけばよかった」と思ったときは、KINTO FACTORYでアップグレードできるか探してみてください。あなたの「欲しかった」が見つかるかもしれません。
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