レクサスブランド創業と同時期からラインアップされているコンパクトスポーツセダンの「IS」。本記事では、レクサス ISがどのようなクルマなのか、その概要や歴史を紹介します。また、現レクサス ISオーナーにおすすめのKINTO FACTORYメニューについても紹介していますので、ISについて知りたい方だけでなく、現在ISとカーライフをともにしている方も、ぜひ最後までご覧ください。
レクサス ISとはどんなクルマ?ISの歴史やレクサス公式のアップグレードメニューを紹介

レクサス ISとは
レクサス ISは、1999年の初代モデル(日本名:アルテッツァ/アルテッツァは1998年デビュー)誕生以降、「クルマを操る楽しさ」を追求してきたプレミアムコンパクトFRスポーツセダンです。
ISは、レクサスの乗り味の礎となるべく進化を続け、運動性能の高さとそれを予感させるスポーティなデザインで好評を博し、多くのユーザーに支持されています。
2020年11月には、熟成した3代目ISを発売。レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」を追求し、Toyota Technical Center Shimoyamaで走りを鍛え上げました。
レクサス ISは、レクサス唯一のプレミアムコンパクトFRスポーツセダンとして現在でも高い人気を誇っています。
レクサスISの歴史
Intelligent Sportが由来のプレミアムコンパクトFRスポーツセダン「レクサス IS」の歴史を振り返ってみましょう。ここでは、アルテッツァとして販売されていた初代ISから3代目ISまでの歴史を紹介します。
日本ではアルテッツァとして販売された初代レクサス IS
1998年10月30日、日本国内の市場でしばらく途絶えていたFRのスポーツセダンが復活を遂げ、初代レクサス IS(日本市場では「アルテッツァ 」)としてデビューしました。
初代ISにあたるアルテッツァは、「操り、走る」心地よさを堪能できるクルマとして開発されました。プラットフォームは、小さな高級車として知られる「プログレ」用のプラットフォームを改良。ホイールベースを110mm短縮し、トレッドを前20mm/後25mm拡大していることが特徴です。また、エンジンがフロントミッドシップ搭載され、バッテリーや燃料タンクなどの重量物を車両の中心に寄せたパッケージの採用により重量配分を最適化。小気味いいハンドリングを実現しています。
エンジンは、200PS(後に210PS)を発生させる2.0L直列4気筒ツインカムまたは160PSを発生させる2.0L直列6気筒24バルブを搭載。トランスミッションは、4気筒モデルが6速MTまたはスタイリングスイッチ変速(ステアマチック)付き5速AT、6気筒モデルはデビュー当初4速ATのみでしたが後に6速MTが追加されました。
初代レクサス ISでもあるアルテッツァは、1998年〜1999年 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
初代 IS(アルテッツァ)年表
1998年10月:アルテッツァ(初代ISに相当)デビュー
2000年5月:直列6気筒モデルに6速MTを設定
2002年8月:一部改良。オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプの設定を全車に拡大(標準装備またはオプション設定)するとともに、フロントアームレスト標準装備も拡大
2003年8月:一部改良。オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプ、フロントプロジェクターフォグランプをベースグレードに標準装備するとともに、全車のヘッドランプエクステンション、フォグランプエクステンションなどをスモーク調とした
初代 IS(アルテッツァ)主要スペック
初代 IS(アルテッツァ)主要スペック | |
全長(mm) | 4,400 |
全幅(mm) | 1,720 |
全高(mm) | 1,410 |
ホイールベース(mm) | 2,670 |
エンジン | 2.0L直列4気筒/2.0L直列6気筒 |
トランスミッション |
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※上記は代表するグレードのスペックとなります
レクサスブランド日本導入時期にデビューした2代目IS
2代目ISは、2005年9月に発売されました。2005年から日本でもレクサスブランドが開業したため、日本国内でも「レクサス IS」としてデビューしています。レクサス ISとしては2代目となりますが、日本国内市場におけるレクサス ISとしては初代となります。
通算2代目となるレクサス ISは、初代IS(アルテッツァ)よりもボディサイズが拡大されました。日本国内向けのラインアップは、「IS350」と「IS250」の2タイプ。エンジンは、「IS350」が3.5L V6エンジン(318PS)、「IS250」が2.5L V6エンジン(215PS)です。駆動方式は、後輪駆動(FR)が基本となっていますが、IS250には四輪駆動の「AWD」も設定されました。
なお、海外向け仕様には、3.0L V6の「IS300」や2.2L直列4気筒ディーゼルの「IS220d」も用意されていました。
2代目ISの年表
2005年9月:レクサス IS(通算2台目/日本国内初代)発売
2006年7月:一部改良。全車のトランクオープナー・フューエルリッドオープナーを照明付きとし、利便性を向上。IS350とIS250に“version S”用のスポーツシート表皮&トリム(ヌバック調ファブリック)を、IS350とIS250の“version S”に本革シート&トリムをオプション設定。IS350とIS250(2WD車)の“version L”に、スポーツサスペンションおよび18インチタイヤ&アルミホイールをオプション設定
2006年11月:“versionⅠ”を新設定(専用のシート、専用色の本木目パネルなどを採用し、室内の質感を高めるとともに、電動チルト&テレスコピックステアリングなどを標準装備)
2007年10月:5.0L V8エンジンを搭載し専用設計されたメカニズムを採用する「IS Fがデビュー
2008年9月:マイナーチェンジ。インテリジェントスポーツセダンとしての本質を一段と高めるべく、操縦性・走行安定性、乗り心地、静粛性を磨き上げ、先進の車両運動統合制御VDIMの設定をIS250にも拡大して全車標準装備とする。また、エクステリアやインテリアの意匠変更も実施
2009年5月:電動開閉式メタルトップを採用したコンバーチブル「IS250C」デビュー
2009年7月:“version F”を新設定(除くIS250 AWD)。専用のフロントメッシュグリル・リヤスポイラー・スポーツシート(フロント)・本革ステアリングホイール・外板色(エクシードブルーメタリック)などを装備。合わせて一部改良も実施
2010年8月:IS350・IS250をマイナーチェンジ/コンバーチブルモデルにIS350Cを追加設定/IS250CとIS Fを一部改良。あわせて“F SPORT”を新設定した。“F SPORT”は、LFAを頂点とする“F”のコンセプトのもと、コイルスプリングやショックアブソーバーに加え、リヤのスタビライザーやブッシュなどを含めた、トータルチューニングを施したサスペンションを設定したほか、リニアな操舵フィーリングを実現した電動パワーステアリングや高剛性かつ軽量の専用18インチアルミホイールを採用するなど、基本性能を磨き上げ、走る楽しさと快適な乗り心地を高次元で両立している
2011年8月:IS Fを一部改良
2012年8月:コンバーチブルモデル「IS350C/IS250C」を一部改良。“F SPORT”を新設定し、18インチアルミホイールの意匠変更などの一部改良を実施
2013年8月: IS350C/IS250C一部改良。IS350C/IS250Cの“F SPORT”に専用インテリアカラー「ダークローズ」を新設定し、オーナメントパネルカラーにミディアムシルバーを新たに採用
2代目ISの主要スペック
2代目 IS主要スペック | |
全長(mm) | 4,575 |
全幅(mm) | 1,795 |
全高(mm) | 1,430 |
ホイールベース(mm) | 2,730 |
エンジン |
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トランスミッション |
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※上記は代表するグレードのスペックとなります
進化をやめないスポーツセダンとなった3代目IS
3代目ISは、2013年5月16日に発売されました。デビューから10年以上経過しても進化を続け、レクサスを代表するスポーツセダンとしての立ち位置を貫いています。
3代目は、New Chapter LEXUSの集大成として「真の“走る楽しさ”の体現」を開発のキーワードとし、ISのDNAとも言える「気持ちよい走り」と「スポーティなデザイン」をさらなる高みへと飛躍させていることが特徴です。エクステリアは、レクサスのデザインアイコン「スピンドルグリル」を起点として、力強さとスポーティさを表現。インテリアは、操作性に配慮したスタイリングにより、ISならではのスポーツ性を予感させる造形としています。
2013年の発売当初は、3.5L V6(FR)・2.5L V6(FR/AWD)・2.5Lハイブリッド(FR)の3つのパワートレーンでしたが、後にレクサス初のFRターボエンジン2.0L直列4気筒ターボ(FR)を追加設定しました。
その後、マイナーチェンジや熟成を重ね続け、2022年8月に5.0LV8エンジンを搭載する「IS500」の日本導入を発表し、約1ヶ月後に「IS500“F SPORT Performance”」を発売。
3代目となったISは、発売から10年以上が経過した2024年現在も進化を続けながら販売を継続しています。
3代目ISの年表
2013年5月:3代目IS発売。「IS350」「IS300h」「IS250」をラインアップ
2015年7月:レクサス初となるFRターボエンジン搭載モデル「IS200t」発売
2016年10月:IS350、IS300h、IS200tをマイナーチェンジ。サスペンションのチューニングやインテリアの機能性向上など、細部までこだわり、ISのDNAともいえる「運転の愉しさ」のさらなる熟成と同時に、スピンドルグリルを基点とした強い立体構成と走りを予感させるスタイリングに変更
2020年6月:新型ISを世界初公開。「クルマを操る楽しさ」を追求し続けてきたコンパクトFRスポーツセダンがさらに熟成した。Toyota Technical Center Shimoyamaで鍛え上げた優れた操縦性や乗り心地、運動性能の高さを予感させるアグレッシブなデザインに変更
2020年11月:熟成した新型IS発売。エクステリアを大幅に変更し、走行性能をより向上させた。ボディ剛性の強化やハブボルトによるホイール締結など、さまざまな点に改良が加えられた
2022年7月:V型8気筒5.0Lエンジン搭載「IS500」の日本国内導入を発表
2022年8月:「IS500“F SPORT Performance”」を日本国内導入。専用のエンジンだけでなく、エクステリアやインテリアにも専用装備を採用
2022年8月:IS350・IS300h・IS300を一部改良。インテリアのスポーツイメージを強化
3代目ISの主要スペック
3代目 IS主要スペック | |
全長(mm) | 4,710 |
全幅(mm) | 1,840 |
全高(mm) | 1,435 |
ホイールベース(mm) | 2,800 |
エンジン |
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トランスミッション |
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※上記は代表するグレードのスペック。寸法は2020年11月時点のもの
レクサスISのレクサス公式カスタムメニューがKINTOFACTORYから登場
Intelligent Sport(インテリジェント スポーツ)が由来のレクサス ISの走りをさらに魅力的にする純正カスタムメニューがKINTO FACTORYから販売されているのをご存知でしょうか。
KINTO FACTORYでは、レクサス ISオーナー向けの公式アップグレードメニューをラインアップしています。レクサス ISのアップグレードメニューは、次のとおりです。
一つ目は、その名も「Performance Upgrade "Solid" for IS」。この商品はGRカローラにも採用された、メイドー社が特許を持つタフフランジボルトをレクサスが厳選した5か所の締結部位に差し替えるだけでISのボディ剛性をさらに進化させることにより、ステアリング操作時の応答性と安定性を向上させるというアイテム。
もう一つは、ISのF SPORTにメーカーオプションとして設定されているオレンジブレーキキャリパーを後付けできるというものです。
ここからは、それぞれどのようなアップグレードアイテムなのか解説します。
ボルトだけで走りが激変?タフフランジボルトとは
タフフランジボルトは、ボルトのフランジを波形にして強化したボルトです。フランジ形状を変更したボルトを取り付けることで、締結剛性(ボルトを締め付けたときの剛性)がアップし、車体全体の一体感が高まります。
その結果、走行時の操作に対するレスポンスが向上し、フィードバックがより明確になり、ダイレクト感あるドライビングを楽しむことができます。
見た目が変わることがないため、ISならではのスタイリッシュかつスポーティなスタイリングをそのままに走行性能をアップしたい方におすすめのアイテムです。また、エクステリアやインテリアをすでにカスタムしている方の走りを進化させることができるパーツとなっているため、さまざまなISオーナーにおすすめできるカスタムアイテムです。
開発者による商品概要説明、試乗インプレッション動画

後付けできる純正のオレンジブレーキキャリパー

オレンジブレーキキャリパーは、F SPORTにメーカーオプションとして設定されるオレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ/LEXUSロゴ入り)を後付けできるアップグレードメニューです。
ISに施工することで、よりスポーティなスタイリングになるだけでなく、洗練された走りのイメージを際立たせることができます。

まとめ
扱いやすい大きさのスポーツセダンとして長年にわたり多くのユーザーに親しまれてきたISは、モデルチェンジや改良を重ねて進化するだけでなく、走りを熟成させ続けているモデルです。そして、新たにKINTO FACTORYから登場したアップグレードメニューによって、さらにISの走りを進化させることができるようになりました。
KINTO FACTORYのアップグレードメニューなら、レクサス純正パーツを使用しているだけでなく、部品代・取り付け料・保証込みの価格設定になっているため、安心してカスタムすることができます。
現在所有しているISの走りをさらに進化させたいと考えているなら、KINTO FACTORYでアップグレードやパーソナライズしてみてはいかがでしょうか。