2024.06.26 UP

【アップグレード試乗レポート】 オリジナル車のナチュラル&ニュートラルな走り味に、アップグレードで“精密感”が加わった!!

こんにちは。元トヨタの企画マン・ハマやんです。

2024年6月にKINTO FACTORYから発売されたPerformance Upgrade "Solid" for IS。ボディ下回りの剛性アップにより走り味を変えたものという内容ですが、走り味はどう変わっているのか?実際にテストコースで試させていただきました。

この記事の目次

 

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動画でも試乗レポートをしていますので気になる方は見てみてください。

ナチュラル&ニュートラルなオリジナル車“IS300h”の走り味

今回はアップグレード前後を比較するため、施工していない“オリジナル車”と施工後の“アップグレード車”の2台が試乗に供され、乗り比べできるように手配いただいていました。どちらも同じIS300h(標準グレード)で、タイヤ銘柄まで同一にされていました。

先ずは“オリジナル車”に乗り込みToyota Technical Center Shimoyamaのテストコース・第3周回路を2周しました。

その印象(走り味)は、自然でスッキリしたもので、運転操作に対する車の動きが素直でリニアに動いている・・・“ナチュラル&ニュートラル”という言葉が頭に浮かんできました。また、コース内にある不整路面での乗心地も自然な感じで、路面状態を良く伝えてくるものと感じました。

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アップグレード車で先ず感じたのはステアリングの軽さ。スムーズさゆえか?

“オリジナル車”での2周を終了し“アップグレード車”に乗り換えてスタート。・・・乗ってすぐに思ったのはステアリングの軽さでした。

周回路前の広場で操舵したときに感じた事ですが、同じように操舵しているつもりでもステアリングがよりスムーズに動いていくような感覚で乗れました。

軽いという感覚がなぜ起きるのか?よくわかりませんが、何となく、ステアリングフィールにスムーズさが増したことと関係あるのではないか?と思いました。

 

次に感じたのは乗心地のソリッドさ。“精密感”の一要因

周回路に入ってスピードを上げていくと、次に不整路面のセクションにやってきました。路面は欧州等の荒れた場所を再現しているそうですが、そこでは、乗心地のソリッドさを感じました。

荒れた路面を走行すると、当然ながら路面からの様々な入力が車体・シート・ステアリング等に伝わってくるわけですが、そのインフォメーションが“オリジナル車”よりもしっかりと伝わってくるように思われ、それは言葉で表現すると、“少し固め”とも言えますが、別の言い方をすると“より豊富な路面情報伝達”とも言えると思います。そうした“しっかりしたインフォメーション”を感じながら、“精密感”という言葉が浮かんできました。

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そして“ステアリングフィールの精密感”を感じるようになった

下山の第3周回路は、あのニュルブルクリンク北コースを模して造られたもので、様々なコーナー・アップダウンが次々と現れる大変走りがいのあるコースですが、そこを“アップグレード車”で走っているうちに、コーナリングやステアリングフィールも“精密感”を感じさせるものだなあ・・・と思いました。

コーナー進入時のステアリング操作とクルマの挙動がよりシンクロしているような感じ、またステアリングフィールがしっかりしている感じがコーナーを曲がるたびに感じられるようになったからです。

車体の剛性を高めるとこんな風に“精密感”を感じるようになるのだな・・・それは新しい経験であり、発見でした。

 

アップグレード車で周回するうちに速度が上がり愉しさも増していった

“オリジナル車”で2周、“アップグレード車”で3周走行しましたが、“アップグレード車”で特に感じたのは走り味全体の“精密感”。乗心地もステアリングフィールや車の動きもその言葉で表現できるように思われました。

そして、“アップグレード車”で2周~3周するうちに、徐々に速度が上がり、全体にペースアップしていったのですが、乗っている自分の気持ちもそれに合わせて愉しい気分が高まっていきました。

車とのより濃密な対話。路とのより密接なコンタクト。そのような人と車・路との関係が築かれていった・・・そんな3周の経験となりました。

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まとめ

IS300h(オリジナル車)はナチュラル&ニュートラル。“アップグレード車”は、そこに“精密感”が付加されていた。

乗心地・ステアフィール・クルマの動き・・・クルマの動質が“精密感”あるものになっていた。“精密感”はより愉しい運転、クルマ・路との豊かな対話につながり、とても濃密なIS300hとの時間を過ごすことができた。

決して安価ではないが、ISの走り味を、より精密感あるものにする有効な手段。

アップグレードセレクション・ソリッドの価格は145,200円と決して安価ではないが、メーカーがISの走り味をより精密感あるものにするものとして企画・製作されている。厳密なアライメント管理など、施工面も万全なものとして供給されている。

IS自体は、乗り易くバランスの良いセダン。軽快で低重心感や手の内感を実感できるミディアムスポーツセダンだと改めて感じた。

セダンには逆風のマーケットだが、軽快・低重心感・手の内感等メリットも多い。ISは乗り易くバランスの良いクルマ。良く出来たミディアムスポーツセダンです。出来れば、このアップグレードを選んで、より濃密なクルマとの関係を愉しんでもらいたい。

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LEXUS IS300h主要スペック (車両本体価格 527万円)
全長(mm)4,710
全幅(mm)1,840
全高(mm)1,435
ホイールベース(mm)2,800
エンジン2.0L直列4気筒

 

ハマやんの正直評価

☆期待値を上回ったか? ⇒○+

  • ハマやんコメント:ボディ剛性アップによる“精密感”向上・走り味変化は期待値超え

☆また乗りたいか? ⇒○+

  • ハマやんコメント:ゆったりとワインディング路を走ってクルマとの対話を更に高めたい

※ 評価基準と評価マークの意味

項目/マーク〇+〇-
期待値を上回ったか?大きく上回る上回るまあ上回る上回る部分もあるが・・・下回る
また乗りたいか?とても乗りたい乗りたいまあ乗りたい乗りたい面もあるが・・・あまり乗りたくない

 

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