2023.05.25 UP

86(ZN6)の乗り心地を改善!乗り心地悪化の原因と足回りの交換

初代86(ZN6※)が2012年に発売されてから10年超が経過しました。初期型の中ではそろそろ走行距離が10万kmを超えた車も増えてきたのではないでしょうか?
 
※初代86の型式のこと。初代86の型式には「ZN6」が共通して含まれ、ZN6が初代86のことを指す
 
86に限らず、車輪(タイヤ)やそれを支える部品(サスペンションやゴムブッシュなど)などの足回りは走行距離や時の経過により劣化していきます。本記事では、初代86(ZN6)の乗り心地の改善をテーマに解説していくほか、トヨタとKINTOが展開する「KINTO FACTORY」で提供している「「86 REFRESH SERVICE」」を使った純正品の交換についても紹介します。

この記事の目次
※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。
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乗り心地悪化の症状と原因

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乗り心地が悪化する原因のひとつに、一般的に、足回りの部品の劣化が挙げられます。まずは86(ZN6)の足回りについて簡単に見ていきましょう。

86の足回り

86(ZN6)はフロントにマクファーソンストラット式のサスペンション、リヤにはダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用するFR(後輪駆動)スポーツカーです。水平対向エンジンと組み合わせることで、「超低重心パッケージ」を実現しています。

多数の部品で構成される足回りですが、タイヤやホイール、ブレーキのほか、ショックアブソーバー(ダンパー、スプリングなど)、ゴムブッシュなどが足回りを構成する部品の代表例となります。これらが劣化や故障をすることで、乗り心地が悪化します。パーツの修理や交換によって、乗り心地が改善される場合があるので、気になる方はトヨタの販売店に相談してみるといいでしょう。

主な乗り心地悪化の症状と、原因と思われる要因

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①走行時にステアリングから微振動を感じる
②段差を乗り越える時に突き上げ感がある
③走行中の突き上げ感や「ざらざら」とした乗り心地が気になる
④走行中の微振動が気になる
⑤その他、乗り心地が悪い、硬いと感じる

①や②は足回りのゴムブッシュの劣化が原因である可能性があります。

③は、段差以外でも突き上げ感が気になるという場合です。ゴムブッシュはもちろん、ショックアブソーバーの劣化が原因である可能性があります。④や⑤も同じくショックアブソーバーが原因である可能性があります。

ゴムブッシュが劣化すると? 交換方法は?

足回りのゴムブッシュは、路面からの衝撃を吸収するサスペンションを上下で支える役割を担っています。これが劣化(亀裂が入ったり、ゴムが固くなったりするなど)すると、走行中の微振動が吸収できなくなり、ステアリング操作時や段差を乗り越える際に乗り心地が悪化します。

ゴムブッシュの交換は、足回りの部品を外して作業する必要があるなど難易度が高いため、整備士など専門的な知識・技術を持つ人にお願いしたいところです。86は人気が高く、スポーツカーとしては販売台数も多いので、販売店の他にも、チューニングショップなど専門的な知識を持つ整備工場がいくつも存在します。

前述の①や②のような乗り心地悪化の症状を感じたら、相談してみるといいでしょう。

前期型86なら、「86 REFRESH SERVICE」の「足回りゴムブッシュリフレッシュコース」もおすすめ

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2012~16年式の前期型86に乗っており、

①走行時にステアリングから微振動を感じる
②段差を乗り越える時に突き上げ感がある

と感じているなら、トヨタとKINTOが展開している「KINTO FACTORY」の新サービス「86 REFRESH SERVICE」のうち、「足回りゴムブッシュリフレッシュコース」も検討することをおすすめします。

乗り心地の改善のほか、ステアリングの操作感や応答性が新車時のフィーリングに戻るといった効果も得られます。

86 REFRESH SERVICE(足回りゴムブッシュリフレッシュコース)

対象:前期型86(ZN6)、2012~16年式。2016~21年式の後期および2022年式以降のGR86は対象外

価格:122,100円(税込) 部品代・取付費・保証 含む
メーカー保証 1年(距離無制限)

ショックアブソーバーが劣化すると? 交換方法は?

ショックアブソーバーは、走行距離や時の経過により劣化します。劣化すると、走行中やブレーキ時の車体の揺れを減衰できなくなり、乗り心地が悪化します。

86用のショックアブソーバーは、純正以外にもさまざまなパーツメーカーが開発・発売しています※。スポーツ走行用のセッティングが固いもの、車高を下げる用など、個性豊かな製品が豊富にそろっているので、自分の目的にあったショックアブソーバーに交換するのも、86を所有するうえでの醍醐味のひとつでしょう。

※製品選びの際は、販売員や整備士と相談し、車検に通過する製品や取り付け方となるよう注意しましょう

ショックアブソーバーの交換も難易度が高いので、整備士など専門的な知識・技術を持つ人にお願いしたいところです。販売店やチューニングショップなど専門的な知識を持つ整備工場に相談してみるといいでしょう。

前期型86なら、「86 REFRESH SERVICE」の「ショックアブソーバーリフレッシュコース」もおすすめ

2012~16年式の前期型86に乗っており、純正品を使用して新車の頃の乗り心地に戻したいという人は、「86 REFRESH SERVICE」の「ショックアブソーバーリフレッシュコース」で純正ショックアブソーバーに交換することをおすすめします。

「足回りゴムブッシュリフレッシュコース」と同じく、2012~16年式の前期型86に乗っており、

③ 走行中に突き上げ感や「ざらざら」とした乗り心地が気になる
④ 走行中の微振動が気になる
⑤ その他、乗り心地が悪い、硬いと感じる

という悩みを持っている場合、「ショックアブソーバーリフレッシュコース」によって改善されるかもしれません。

2014年式で、10.2万kmを走行した86に対して「ショックアブソーバーリフレッシュコース」を施工した際のデータが上記のグラフになります。段差時の衝撃が約15%ダウンするなど、上下振動(G)の波の山が低くなっていることが分かります。

価格には部品代のほか、工賃や保証も含まれているので、選択肢のひとつに加えてみてください。本来の86の乗り味を取り戻したい方にもおすすめです。

86 REFRESH SERVICE(ショックアブソーバーリフレッシュコース)

対象:前期型86(ZN6)、2012~16年式。2016~21年式の後期および2022年式以降のGR86は対象外

価格:163,900円(税込) 部品代・取付費・保証 含む
メーカー保証 1年(距離無制限)

 

前期型86を対象とした「86 REFRESH SERVICE」の利用方法や施工場所について解説

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最後に、前期型86(2012~16年式)を対象に、足回りゴムブッシュリフレッシュコースやショックアブソーバーリフレッシュコースなど全5コースを用意する「86 REFRESH SERVICE」の価格や施工場所、利用するための窓口である「KINTO FACTORY」について紹介していきましょう。

86 REFRESH SERVICEのコースと価格

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コース名

保証期間

価格(税込)

エンジンリフレッシュコース1年121,000円
マウントゴムリフレッシュコース1年99,000円
足回りゴムブッシュリフレッシュコース1年122,100円
ショックアブソーバーリフレッシュコース1年163,900円
ブレーキリフレッシュコース1年125,400円

全コース「部品代、工賃込み、保証期間1年付き」なのが特徴です。

86 REFRESH SERVICEの施工場所について

「86 REFRESH SERVICE」の利用は、KINTO FACTORYのWEBサイトより申込みます。会員登録(無料)を行い、ログインしてメニューをカートに入れる際、施工場所(販売店)を指定できます。

 「86 REFRESH SERVICE」は、東京、静岡、愛知、大阪にある8つのGR Garageの店舗にてサービスを開始。将来的に全国展開を目指しています。

 

KINTO FACTORYとは

KINTO FACTORYとは、ユーザーが既に購入したクルマの安全装備や便利機能を最新化したり、これまで後付けができなかった新車工場装着のメーカーオプションを後付けすることができるサービスです。その他にも「86 REFRESH SERVICE」のように低年式多走行により経年劣化した機能や内装をリフレッシュ、リフォームするサービスも展開しています。

 トヨタ、レクサス、GRのブランドを展開しており、その全てがトヨタ自動車のメーカー品質で提供され、メーカー保証が付帯します。申込みは、KINTO FACTORYのWEBサイトから24時間申込むことができ、夜間や販売店の定休日なども申込みが可能です。WEBサイトでの申込み後、部品手配が完了した後、指定した販売店に車両を持込み施工する流れとなります。メーカー純正部品で施工することに加え、トヨタ販売店の整備品質で施工を受けられるので安心です。

 「KINTO FACTORY」をトヨタと運営する株式会社KINTOは、車のサブスクリプションサービスをメインの事業としていますが、「KINTO FACTORY」はKINTOで契約したサブスク車両以外のクルマ、つまり通常の購入方法で手に入れたクルマも施工可能です。

 KINTO FACTORYについて詳しく知りたい方は、下記画像よりKINTO FACTORYのWEBサイトをご覧ください。

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 「86 REFRESH SERVICE」について詳しく知りたい方、実際に「86 REFRESH SERVICE」を受けたい方は下記画像よりサービスメニュー紹介ページをご覧ください。

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