2023年6月にデビューし、2024年12月に一部改良とPHEVの追加が発表され、2025年1月から順次販売が開始されている40系ヴェルファイアは、トヨタの高級ミニバンとしてアルファードとともに高い人気を誇るモデルです。
この記事では、新型（40系）ヴェルファイアの内装について徹底解説するとともに、新型（40系）ヴェルファイアの概要、PHEVとの違いや一部改良の内容、新型ヴェルファイアをより魅力的にするアップグレードなどをあわせて紹介します。
2025.05.28 UP
新型ヴェルファイア（40系）の内装を徹底解説！グレードによる違いとは
新型（40系）ヴェルファイアとは？
2023年6月にフルモデルチェンジされたトヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア」は、兄弟車のアルファードとともに、高い人気を誇るモデルです。
40系ヴェルファイアでは、兄弟車であるアルファードと差別化が図られ、運転する喜びを感じられる高級ミニバンとしてドライバーも楽しめるモデルとなっています。
また、新型（40系）ヴェルファイアには、アルファードに用意されていない専用グレード「Z Premier」が設定されています。
Z Premierは、黒を基調とした金属加飾でアグレッシブさに上質感を加え、個性をより際立たせたエクステリアデザインとなっていることが特徴です。また、ヴェルファイアらしいデザインに加え、“ヴェルファイアならではのこだわり”に応えるため、「運転する喜び」を感じられるよう、専用のサスペンションチューニングやボディ補強を施し、専用のパワートレーンユニットを設定していることも新型ヴェルファイアのポイントとなっています。
2024年12月には、一部改良とPHEVの追加が発表されました。
2025年1月7日から販売を開始した一部改良モデルでは、ドライブレコーダー（前後方）を備えたデジタルインナーミラーを全車標準装備し、JBLプレミアムサウンドシステム（15スピーカー）および14インチリヤシートエンターテインメントシステムの設定をZ ・Z Premierにも拡大し、室内空間の快適性を充実させています。また、ヴェルファイアの外板色にアグレッシブさをより際立たせる専用のプレシャスメタルを新たに加えました。
2025年1月31日から販売を開始したPHEVは、EV走行73kmを実現しているプラグインハイブリッドモデルです。日常使いのシーンは、ほぼEVのみの走行で済んでしまうほどのEV航続距離となっています。
また、音や振動の少ないEV主体の静粛性の高い走りと大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載した低重心で安定した走りにより快適性が向上しました。ショーファーカーとしてのニーズにも対応しています。
さらに、ヴェルファイアPHEVモデルは、品格を際立たせるシルバースパッタリング塗装の専用19インチアルミホイールを標準装備。本杢ステアリングホイール、ウルトラスエード貼りの天井の採用により、上質で特別感のある室内空間を演出しているのも特徴です。
ヴェルファイアの上質かつ快適な移動空間の中で優雅なひと時を過ごしたいのであれば、新たに設定されたPHEVを選ぶとよいでしょう。
新型（40系）ヴェルファイアの内装の特徴
新型（40系）ヴェルファイアの内装は、乗降時から乗車中まで、すべての時間が上質で心地よい体験となるよう、「おもてなし」の思想にもとづいた装備が特徴です。
満足感が高い前席（運転席・助手席）まわり
運転席および助手席まわりは、ドライバーの心を昂らせる刺激と満足感が漂う重厚なコックピットデザインでありながら、包み込まれるような造形により落ち着きを感じられるため、満足感と充実感がある空間に仕上がっています。
また、運転に集中できる運転席と大きいセンターコンソールにより独立した助手席は、面積が大きいフロントガラス、左右ドアのガラスとフロントガラスの間に設けられた大きい三角窓により、広く開けた視界を確保しているため、窮屈感がなく安全性にも優れています。
前席まわりは、高級感と開放感と安全性を高い次元で実現している座席といえるでしょう。
まるでプライベートジェット？！2列目の特徴
2列目は、プライベートジェットのようなラグジュアリー空間です。
乗降する際に通過するスライドドア部には、トヨタ自動車として初めて右側にもユニバーサルステップを装備。ドアの開閉に連動して地上から約220mmの位置にステップが現れるため、乗り降りがしやすくなっています。
また、どのような体格の方でも掴まりやすいよう、センターピラーならびに左右の天井にロングアシストグリップを設置し、快適な乗り降りをサポートしているのもポイントです。
シートは、Executive Loungeにはエグゼクティブラウンジシート、Z Premierにはエグゼクティブパワーシートを装備。いずれも2座となっており、シート表皮はプレミアムナッパ本革です。加えて、オットマンや大型アームレストなども装備されているため、快適かつ優雅な乗車体験ができるのも2列目シートの魅力となっています。
十分なスペースを誇る！3列目シート
3列目シートは、シート脇のクォータートリムやバックドアトリムの薄型化などにより、前型モデルよりも前後スペースが広がり、十分な座席空間を確保しています。
また、3列目シートの座面長、座面のサイドサポート、背もたれの長さが十分にあるため窮屈感を受けにくいのもポイントです。
さらに、5:5分割跳ね上げ式の3列目は、跳ね上げ位置が2ヶ所になっているため、2列目を一番後ろに下げてリクライニングした状態で荷室を拡大させることができるようになっています。
さまざまな用途に対応できる！シートアレンジ
シートは、乗車人数や荷物の大きさおよび長さなどに応じて自由にアレンジすることができます。
3列目シートを跳ね上げれば、荷室容量を拡大できるだけでなく、2列目を贅沢に使うことも可能です。
また、1列目と2列目を使用してフラットモードにしたり、2列目と3列目を使用してフラットな空間を作り出したりすることもできます。
さまざまなシートアレンジにより、目的や使い方に合わせられるのも新型（40系）ヴェルファイアの魅力といえるでしょう。
細かな気配りが嬉しい！収納&ラゲージスペース
収納スペースは、さまざまな部分に用意されています。また、運転席・助手席カップホルダー、フロントシート後方にあるスライドトレイ式収納、センターコンソールリアボックスなど、気配りを感じられる収納スペースがあるのも嬉しいポイントです。
ラゲージスペースは、3列目のシートアレンジで拡大できるだけでなく、床下の収納スペースも用意されています。小さく動きやすい荷物の収納に役立つだけでなく、洗車道具、履き替え用の靴、傘などを常備しておきたい物を収納しておくのにも利用できます。
内装（インテリア）カラーバリエーション
新型（40系）ヴェルファイアの内装色は、グレードによって異なります。グレード別の内装色、シートマテリアル、インテリアオーナメント、ルーフヘッドライニングの組み合わせは次のとおりです。
新型（40系）ヴェルファイアの内装組み合わせ | |||
|---|---|---|---|
| グレード | Executive Lounge （PHEV） | Executive Lounge （HEV） | Z Premier |
| インテリアカラー | ブラック/サンセットブラウン | ||
| シートマテリアル | プレミアムナッパ本革 | ||
| インテリアオーナメント | UZURAMOKU | DARK BROWN（木目調） | |
| ルーフヘッドライニング | ウルトラスエード | ファブリック | |
Executive Loungeは、PHEVとHEVでルーフヘッドライニングが異なります。インテリアカラーおよびシートマテリアルは、全グレード同じです。内装の組み合わせからもラグジュアリーミニバンであることがわかります。
新型（40系）ヴェルファイアのグレード別内装装備一覧
新型（40系）ヴェルファイアは、グレードによって内装の装備が異なります。グレード別内装装備一覧は次のとおりです。
新型（40系）ヴェルファイアグレード別内装装備 | |||
|---|---|---|---|
| グレード | Executive Lounge （PHEV） | Executive Lounge （HEV） | Z Premier |
| 本革巻き3スポークステアリング | 本杢 | UZURAMOKU | DARK BROWN（木目調） |
| インストルメントパネル | UZURAMOKU+合成皮革巻き+スパッタリング | 合成皮革巻き+スパッタリング | |
| フロントドアトリム | UZURAMOKU +合成皮革巻き+スパッタリング+ステッチ付 | 合成皮革巻き+スパッタリング | |
| スライドドアトリム | UZURAMOKU+合成皮革巻き+スパッタリング | DARK BROWN（木目調）+合成皮革巻き+スパッタリング | |
| リヤクォーター | 合成皮革巻き+スパッタリング | ||
| 読書灯 | ◯ | ‐ | |
| 14インチリヤエンターテインメントシステム | ◯ | ‐ | |
| セカンドシート | エグゼクティブラウンジシート | エグゼクティブパワーシート | |
| 脱着式リヤマルチオペレーションパネル | ◯ | ‐ | |
| スピーカー | JBLプレミアムサウンドシステム（15スピーカー） | 10スピーカー | |
※ ◯は標準装備、‐は設定なし
上記のように、内装の装備はグレードごとに異なります。セカンドシートの違いは次のとおりです。
【エグゼクティブラウンジシート】
- パワーロングスライド
- リフレッシュシート
- パワーリクライニング
- メモリー機能（パワーリクライニング・パワーオットマン・チルトアジャスター）
- パワーオットマン（伸縮機構付）
- 上下調整式大型ヘッドレスト
- 大型アームレスト（カップホルダー各席1個+小物入れ2個付）
- マニュアルウォークインレバー
- 快適温熱シート（オットマン&アームレストヒーター付）+ベンチレーションシート
- 回転格納式テーブル（防汚処理付バニティミラー付/各席1個）
- リヤマルチオペレーションパネル（脱着式）
- ファイルホルダー（物落ち防止スペーサー付）
【エグゼクティブパワーシート】
- ロングスライド
- パワーリクライニング
- パワーオットマン
- 上下調整式大型ヘッドレスト
- 大型アームレスト（カップホルダー各席1個+ポケット付）
- 快適温熱シート+ベンチレーションシート
- 折りたたみ式サイドテーブル
このような違いがあることから、快適性を求めるのであればエグゼクティブラウンジシートが装備されるExecutive Loungeを選ぶとよいでしょう。上質感と高級感をバランスさせたセカンドシートを選びたいのであれば、エグゼクティブパワーシートが装備されるZ Premierがおすすめです。
新型ヴェルファイアの内装をより魅力的にするメーカー公式アップグレード
新型（40系）ヴェルファイアには、その個性をより際立たせるメーカー公式のアップグレードメニューが用意されています。
TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYでのみ取り扱っているメーターデザインアップグレードは、メーカーオプションでもディーラーオプション（販売店オプション）でも選ぶことができない、アップグレード専用メニューです。
メーターデザインアップグレードは、アップグレード専用メニューではあるものの、メーカー保証が付帯するメーカー純正パーツを使用しているため、安心して施工および取り付けすることができます。
アップグレードで追加されるメーターデザインは、ギアのギミック感やレトロ感を楽しめる「Classic Gear（クラシックギア）」と、シンプルな高級感を徹底的に追求した「Metallic（メタリック）」の2種類。
いずれも専用のオープニングアニメーション付きとなっているため、パワースイッチを押した瞬間からアップグレード専用メーターであることを感じさせてくれる充実感あるメーターデザインとなっています。
個性的で高級感あるヴェルファイアをより魅力的にするアップグレードメニュー「メーターデザインアップグレード」の詳細は、以下のページから確認できます。
TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORY
TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、装備・機能のアップグレード・後付けを提供しているメーカー（トヨタ）公式サービスです。メーカーオプションパーツや年次改良などでバージョンアップされたパーツや機能の後付け・アップグレードをすることができます。
申し込み方法は、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYのホームページから車種を選択し、商品を絞り込み、適合確認をして、持ち込み店舗と施工日を選ぶという4ステップです。いつでも簡単に申し込みできます。
また、TOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYは、クルマのサブスク「KINTO」のオーナーだけでなく、他の方法で購入したオーナーも受けられるサービスとなっているため、トヨタ車オーナーであれば誰でも利用可能です。
所有しているトヨタ車の機能や装備の後付け・アップグレードをしたいと考えているときは、メーカー純正パーツを使用し、メーカー保証も付帯するTOYOTA UPGRADE Selections by KINTO FACTORYの利用をご検討ください。